隠されていたものは、いつか必ず露見する。

そんなことを目の当たりにした。
そのためにここへ来たのかの驚きだった。
それは、きっといつかはみんなに知られることだった。
しかし、本人すら忘れていたことなのに、
こんな形で露わになるとは、正に神のみぞ知るの技だった。

今は、不思議を生きている。
ということは、いつも私は、その不思議な意志と繋がっている。
いや、こうして爽やかな朝の空気を味わうように、
私は、きっと不思議の中を生かされている不思議なんだと感じている。

だから、その不思議に素直に従う。
人を見ない
不思議の言葉を信じ、その働きに委ね、ただ独り行く。
孤独な戦闘者・ロンサムと紀野さんが呼ぶように、
権力も名誉もいらないただの人として、
こうして独りを生きている。

すると、この透明な意志である「不思議」を感じられる。
独りであることで、独りではなくなっている。
いつも「祈る」ならば、その祈りを聴いてくれる不思議が居てくれる。
いつも語り掛けると、「そうだなぁ」と、聴いてくれる不思議と一緒だ。
きっとこの一羽の雀も、不思議の中で生かされているから、
何も考えず、何も恐れず、今、ここを生きているだけ。

独りでないものは何もない。
みんな不思議の中で、不思議と共に行かされているからだ。
そのことに気付けば、人の言うことなんか、何も心配することはない。
人からどう想われようとも、勝手なことだ。
不思議であるなら、
不思議だけをただ信じて生きていればそれでいい。

だから、この隠された事実を、何も忖度なく、遠慮なく露見させる。
人を陥れようとありもしない出まかせを言っている人を知っている。
しかし、真実は一つだ。
あることでその嘘がばれる。
「何だ、あいつは、そういうやつだったのか」だ。

人は、仏心の中で生まれ
仏心の中に生き
仏心の中で息を引き取る　　　　朝比奈宗源

こんな言葉に、今朝出会えた。

「１人居て喜ばば２人と思うべし。
　２人居て喜ばば３人と思うべし。
　その１人は親鸞なり。」　　　　　親鸞

だから、人は独りでも独りにはなれない。
だから、いくら隠したつもりでも、いつかは必ず露見する。

それを信じて、ただ不思議に感謝して日々を生きるだけにしよう。