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  • from: クマドンさん

    2019年07月11日 05時37分58秒

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    歯医者の待合室で

    昨日は、歯医者のおかげさまで休肝日を守れなかった。
    その敗者の待合室で、懐かしい二人の人に出会った。
    次男のサッカーチームの保護者のAさんと、Bさんだった。

    Aさんは、40代男性。
    彼の元気だった父親が認知症になり、
    自宅での介護に疲れていると言う話だった。
    昨年まで何も無く、元気でいたが、
    お酒を飲むと性格ががらりと変わり、乱暴になったそうだ。
    「酒をやめてくれたらなぁ・・・」と、悩んでいる内に、
    今年になってから、認知症を発症したそうだ。
    進行がとても速く、デイーサービスと自宅での介護だった。

    私は、経験を語った。
    介護は、施設に任せること。
    家族だからと抱えてしまうと、自分自身も潰れてしまう。
    介護には土日無し。
    感情的になってしまうので、手を出してしまうことにもなりかねない。
    本人はそうしようと思ってやっているのではない。
    親との優しさの関係を保って最期を迎えるためには、
    施設に預けることが一番の救済の道だ。

    私は、父のことでそれを学んだ。
    父が我がままで、勝手なことばかりやり、人の言うことは全くきかなかった。
    どれだけ「このやろう」と、腹を立てたことか。
    どれだけ頭を下げて頼んでも、ディサービスには行ってくれなかった。
    泣いたなぁ。涙が止まらなかったなぁ。
    ケアマネの前で、私は耐えられずに泣いていた。

    介護は、家族で抱えない。
    私は、2年前に「介護職員初任者研修」の資格をとったのもそのためだった。

    Bさんも、40代女性。
    長男が就職できずに自宅に居るとのことだった。
    あの待合室で久しぶりに出会った私にそれを話すことは、
    相当このお母さんも参っていると私は感じた。

    私は経験を語った。
    私の時は、サポートセンターに相談に行った。
    そこで一緒に面談を受け、担当の女性についてもらった。
    定期的にセンターに行き、悩みを聴いてもらった。
    親の会がありそこにも参加した。
    そしたら、我が家だけの話ではないことがよくよく分かった。
    困ったことが在ると「どうして自分の家だけが・・・」と、想いがちだ。
    しかし、本当は、あちらこちらでもあることだった。

    まず、オールやジョインという公的な機関に相談すること。
    子どもと親とが向き合って感情的になってばかりいないで、
    親もカウンセリングを受け、心のケアと対応とを学ぶこと。
    一方的に責めることをやめ、その子の困り感を感ずること。
    「怒り」が出たら、その場から離れて、感情を抑えること。
    「アイメッセージ」を送ること。
    とにかく、時間がかかると腹をくくり、「大丈夫」と言い続けること。

    そのために、私は何度も講座で学び、本を読み、ネットで検索した。
    とにかく、その対応についての情報を学んだ。
    それがよかったのかどうか分からないが、
    今は、それなりに平穏無事な生活をしている。

    Aさんに、Bさんに、語ったことは、私の経験したことである。
    そのことを乗り越え、克服したわけではなく、
    父も母も亡くなり、一つの問題は時間によって解決しただけのことだ。

    でも、その時に学んだのは、私自身だった。
    私は、認識を変え、対応を変え、自分の感情をコントロールし、
    時間がきっと解決してくれると信じ、「大丈夫。大丈夫」と言える人になった。

    母は、癌が肝臓に転移し、余命三カ月の宣告だった。
    父は、同じK病院に緊急入院だった。そして、そこで認知症が進んだ。
    同時にこのことが起こった。妻は、三か月間の入院だった。
    でも、「大丈夫。大丈夫」だった。
    先のことは、考えないことにした。
    まず目の前の、今、ここの現実をどうすめかだ。

    そんな生き方の訓練が、この試練によって出来た気がする。
    だから、Aさんにも、Bさんにも、親身になって語ることができる。
    歯医者の待合室。
    たった数分の時間だった。

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