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親父たちよ

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  • from: クマドンさん

    2019/07/29 06:48:45

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    空から見つめるオクラに

    ままならない人たちが、多い。
    その人たちは、間違いなく自分だけが、自分たちだけが正義だと思い込んでいる。
    それは、大きな勘違いなのに、そのことに全く気付くことができない。
    「信仰」と「アイロニー」とは、両立すると山口 尚氏は書いている。
    その冷静な、客観的なその静かな立ち位置が、
    本来は求められている。

    何だかいつも感ずるのだが、どうしてここまで自分たちのことを正当化できるのか。
    対するわけではない、ただ、その人たちとは違う考え方をもち、
    その人たちとは同調せず、同意せず、独りでも我が道を行く私は、
    いつでも、どこでも、この狂信の人たちの攻撃の的だった。

    目障りだ。
    何だあいつは。
    いんないい加減な奴は、くちばっかだ。
    とかなんとか、とにかく陰でガンガンと言われていることはよく分かる。
    本当に言われているような人であったら私も恥を感ずるが、
    私は、そうではないと自覚しているから、何ともないし、腹も立たない。

    畑には、トマトも
    ピーマンも、ししとうも、オクラも、キュウリも、ナスも実っている。
    ところが、突然、キュウリたちの反乱だ。
    「この畑は、俺たちだけの畑だ」
    「キュウリでない者たちは、この畑から即刻立ち去れ」
    何のことかさっぱり分からない平和に過ごしていた野菜たちだ。
    「どうして、ここがお前たちだけの畑なんだ」
    そんな素朴な疑問に対して、キュウリたちは言う。
    「神様が、そう決めたからだ」ただ、それだけ。

    狂信とは、神様の御言葉を盾にする者たちのことだ。
    本当は自分たちの利益であり、欲望であり、欲求なんだけれど、
    そのやりたいことを、神様のせいにする。
    そうした偶像を勝手に創りだして、
    その偶像の陰に隠れる。
    まるで「オズの魔法使い」のようにして、狡猾に正体を隠す。

    そして、「なぁ、お前もそう想うだろ」
    「あのナスたちがいるから、この畑は平和にならない」
    「あのナスな・・・。こんな酷いやつなんだぜ」
    「あいつは、口ばっかりで、何にもしない、いい加減なやつなんだ」
    「まず、あのナスたちを、この畑から追い出そう」だな。

    その内に、このキュウリたちは、武器を持つ。セクトを広げる。仲間を増やす。
    残念ながら一度でもキュウリの言うことを合点したり、
    キュウリから接待を受けて、ただ酒を飲ませられたりしたらアウトだな。
    もう、そうやってキュウリたちに同調したトマトやオクラは、
    その瞬間から、キュウリたちのセクトに加えられ、
    自分たちの意見は言えず、
    キュウリたちの言ったことだけに「はい」という愚かで無力な存在となる。

    キュウリたちその数を味方に、公然と真昼間から、ナスたちを虐める。
    「ぎゃあ、ぎゃと、お前の所の赤ん坊がうるせうんだよ」
    「何だか匂うなぁと想ったら、お前の匂いか」
    「何やってんだよ。お前がろくな仕事ができないから、迷惑してんだよ」
    まず、ナスの仲間の弱いところから集中攻撃をする。
    それを弱らす。それを潰す。
    すると、気の弱いおとなしいナスたちは、次は自分はないかと怖気てしまう。
    それを見ていたオクラや、ししとうは、黙ったまま、静観している。
    もし、少しでも口出しをしたら、次は、私だからだ・・・・。

    その内に、攻撃されたナスは、枯れた。
    そして、他のナスたちも、他の畑に移動せよとの命令だった。
    いつの間にか、この畑をキュウリたちは支配するようになった。
    自分たちの想いは、神様の思いなのだからと、
    何の躊躇なく、あっちこっちで弱い者苛めを始めた。
    すると、トマトもオクラも怯えて弱り、どんどん元気を失くして行った。
    その畑のど真ん中に、キュウリたちが崇拝する神様の像がおっ立った。
    その像を礼拝するかどうかで、その野菜たちは値踏みされた。

    礼拝の日は、その踏み絵となった。
    宗門改めのようなものだ。
    「この神様を信じなさい。そうしないと救われないよ」だ。
    「お前は、この神様を信じないのか、そうか非国民だな」
    「何だって。お前の云うことがよく分からない。これが神様だろう」
    「私たちは、この神様のお告げを守り、生きている敬虔な信徒たちだよ」
    「それにたてつこうということは、この偉大なる神様に逆らうということだ」

    そして、自由であり、独立した人格をもっていたあるトマトは、
    この畑から追放された。
    その裁判は、とてもとても簡略され、即答で判決が下される。
    「あれは、魔女だ。火あぶりにせよ」と、
    いつの間にか頂点に収まった長老たちが、判事となって、判決をくだす。

    この畑には、秩序は無くなり、暴力と暴言と苛めと搾取が当たり前となる。
    強い者に忖度する者たちには、少しの土地が与えられる。
    その土地は、逆らった自由な者たちから略奪された土地であった。
    キュウリたちに異を唱えた者たちは、異端と呼ばれ、魔女と呼ばれた。
    「信仰」という名の正義ほど、恐ろしい「正義」は存在しない。
    何故なら、その「正義」とは、神様のご意志・ご命令であると、捏造されるからだ。
    人の言葉が、人の欲望が、神様の御言葉にすり替えられる。
    その巧妙な手口に酔っぱらっているのは、とうのキュウリたち本人だ。

    「どうだ、やっぱの神様は、私たちのことを守ってくださっている」

    もはや、この畑の平和も秩序も在り得なくなっていた。
    ここまでなる前にきっと何かの兆候があったはずなのに、
    他の野菜たちは善良で、純真で、何も疑問を持たずに生きていた。
    だから、ある朝、突然、世界が全く変わってしまったように感ずる。

    しかし、「信仰」と「アイロニー」を持ち続けた一本のオクラは、違った。
    彼は、畑の片隅の痩せた土地に移されながらも、
    その痩せた土地故に、生きる為にしっかりと縦横無尽に根を張った。
    そして、目には見えない、その「信仰」という根っこによって、
    どんな誹謗中傷も、苛めも、陰口も、嘘八百の世間の嵐にも、
    じっと耐えて、このキュウリたちの浅ましい姿を見つめている。

    今、そのオクラの目の前で行われていることは、事実だ。
    それは、聖書にも書かれ、歴史の数多の書にも書かれている厳然たる事実だ。
    人は、「信仰」の名の下に「狂信」となる。
    人は、「信仰」の名の下に「偶像」を創り出す。
    人は、その「偶像」を権威にすることで、「異端」を創り出す。
    人は、それを「神様の意思」と呼ぶ。
    人は、その「意思」によって、自らの「欲望」を満たした。

    それを、神様は哀れので、きっと空から見つめているはず。
    私も、空から見つめるオクラでありたい。

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