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  • from: クマドンさん

    2019年10月26日 08時16分47秒

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    ボサコルデオンだなぁ

    昨夜は、シンさんのお店でのライブだった。
    このコンサートは、今回で7回目となる。
    vocalとguitarはさとうえみさん。
    accordionとvocalは田中トシユキさんのduo。「ボサコルデオン」だ。

    私は、二人の音楽が大好きで、よく追っかけをしてあちらこちらのライブに通った。
    そこで、知り合う。そこで、言葉を交わす。そこで応援する。
    そうした関係の中で、お互いがお互いを知ることとなる。

    とにかく私が惚れることだった。
    その創り出される独自の音楽世界に心から浸ることだった。
    その音楽は、ある意味私の郷愁であり、ノスタルジーでもあった。
    それは、田中さんと同時的に、同じ時代を歩んで来たからだった。
    映画音楽にしろ、シャンソンにしろ、荒井由実にしろ、ボサノバにしろ、
    その音は、いつもいつも心懐かしいあの風景と一体となって現われて来る。

    「ああ、あんな時代がぁったな」
    「そうだ、この映画は小林劇場で観たなぁ」
    「お金はなかったけど、何だか懸命に生きて来たなあ」と、
    若かりし頃の、あの何もできず、何ももたない、あの頃の、
    そんな私が、この音楽によって蘇って来る。

    その時代があり、あの苦難が在り、あの寂しさ辛さがあったから、
    今がある。
    それは、accordionを演奏する田中さんも同じだと想う。
    ただ、音楽を奏でてはいないはず。
    その音楽と共に、深い深い想いが託されている。
    その想いが、その瞬間瞬間の音となって現われる。
    その想いをきっと、60代の私たちは、共有している。

    これが、20代、30代にはまだまだ感じられない境地だと想う。
    私たちには、荒井由実に青春の光と影が在る。
    これから何になろうとしているのか。
    何ができるのだろうか。
    どこへ行こうとするのだろうかと、ラジオの深夜放送を聴いていた。
    パックイン・ミュージック。担当は、林芳雄。
    秋吉久美子・桃井かおり・原田芳雄が登場した。
    流れる曲は、荒井由実・山崎ハコ・原田芳雄等等。

    憧れのスターたちは、私にとっては生き方のモデルだった。
    東京に行こう。東京で映画を観よう。東京で生きてみよう。
    我が家はお金が無かったから、私はY大学の夜学に通った。
    そんな金の無い寂しい時代に、ラジオからの音楽は何よりもの慰めだった。

    不思議なことだが、6回目の田中さんのソロコンサートで、
    私は、田中さんの音楽を聴きながら、思い出されてのは、
    そんな高校生から大学生の、あの孤独で辛く、何だか寂しい時代だった。
    しかし、そのことは、今はかけがえのない懐かしさだった。
    その貧しい時代を東京の片隅の、銭湯の煙突の下の四畳半で過ごした。
    テレビは無い。電話は無い。あるのはちょっとでっかいラジオカセットだけ。
    そこで、聴いた音楽が、昨日のコンサートで演奏された。

    音楽は、まさに心のアルバムだった。
    その時の私の想いと、その時に聴いた音楽とは、マッチしている。フィットしている。
    そして、語るようにして歌われるえみさんのvocalには、
    いつもいつも心魅せられる。
    聴き入る。心奪われる。歌そのもの。とうとう、私はバックで歌ってしまった。
    その心地よさ。何だろうなぁ。心地いいんだ。本当に。

    そんなライブコンサートが、昨夜終わった。
    いつものようにその音は、もうこの世界中のどこを探しても見つからない。
    音は、消えることで、心に遺る。
    しや、消えるのではなく、その音は、1人1人の心に沁みる。
    沁みこんだ音として、1人1人が我が家に持ち帰る。
    そのために、音は、きっと消えなくてはならない。
    だから、その音は、ここに沁みでいる。

    そうした心に沁みる音たちに出会えることは、奇跡でもある。
    「ボサコルデオン」本当に素敵なduoだ。

    グラッチェ・ダンケ・メルシー・ボサコルデオン。
    また、来年もお願いします。

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