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  • from: クマドンさん

    2019年12月14日 07時58分09秒

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    舞踏する人となる

    嫌なことを考えると、気分が暗く落ち込んでしまう。
    それは、誰かの考えであること。
    私にはコントロールすることはできないこと。
    それは、公表されて決まったこと。
    そして、従わねばならないことだ。

    そんな時は、「忘れる」に限る。
    忘れるためにではないが、「noisum」の公演に出かけた。
    久しぶりTETTOでもあった。
    カウンターに座ると、素敵な30代くらいの女性2人。
    この店のカウンターには、いつも素敵な女性たちが集っている。
    2人飲み、3人飲み、カップルでもやって来る。
    隣には同じnoisumに行く、カップルが座っていた。

    私は、いつもグラスワイン。
    昨日は、3種類のチーズをかじり、ワインを飲んだ。
    このチーズ絶品だった。塩加減が絶妙だった。
    こんなにワインを美味しく感じさせるチーズが在るのか。
    ブルーチーズの青かびの微妙な味もよくかみかみして味わった。

    カルボナーラが出来上がった。
    この味で、私はガツンとやられた。
    「カルボナーラ革命」が勃発した。
    私は、ここで、本物のカルボナーラと出会えた幸せ感だ。
    アルデンテはもちろんだ。
    ソースの味とパスタが一体となり、深く深く語り合える味わいだ。
    また、このベーコンがいい。このカリカリ感は心に響く味の深さだ。
    つまり、この一皿で、私の心は幸せ感は増量される。無限大に。

    三杯目の赤を頼んだ。
    「眠ってしまいますよ」とマスターの声。
    いやいやこの一杯で私の魂は覚醒するのだ。
    さて、出陣だ。

    最前列左側の席だった。
    舞台に手が届く席。
    舞台の空気感にのまま身体ごと包まれる場所。
    どきどきしていた。酔っぱらってもいたな。

    あの躍動感と疾走感は何だっんだ。
    すごい、すごい。駆け抜けていく。そして、みなぎっている。
    西澤さんが眼の前だった。
    美しすぎる。華だった。
    ダンサーからは、力強い意志とメッセージだった。
    何だろう、この高揚感は。
    私は、独りのダンサーと一緒に手足を動かす。動かしている。
    気持ちいい。快感だ。そして、「意味」が私の中に浸透する。伝わる。
    「こけって、なに?」の驚きだった。

    スクリーンに、オンタイムの井関さん。
    美しい真っ赤なドレス。バラの花びらの舞台。そこで独り踊る。
    その踊りをまるでパートナーのように、また、妖精の目のように、
    彼女の傍らから、彼女を映す。それがスクリーンに映る。
    不思議な世界だった。
    現実と映像は一つのはずなのに、違ったメッセージを感じさせる。
    その異空間の違いが、何だか不思議な錯覚を感じさせた。

    最後の群像劇は、まさに圧巻だったな。
    「これは、何」の驚きだった。
    言葉は無い。
    音楽が響く。
    その響きと身体の動きは一つだった。
    音が、動きとなる。舞踏となる。すると、メッセージとなる。
    言葉より深く、その人が伝わる。
    隠された、無意識に埋められた、築かないふりをしてきたその想いがね
    ここに様々な姿で露わになっていた。

    それは、叫び。呻き。慄き。苦悩。哀しみ。喜び。至福。歓喜。
    あらゆる「私」が舞台いっぱいの群舞に顕れては消えて行った。
    私は、ただ、ただ、その流れては消えて行く物語の数々を体感するだけ。
    秀逸は、鳥羽さんだった。
    私の深く深くリスペクトの朝美さんが退団したとねTETTOで聴かされ、
    ガーーーーーーーんのショックだった。
    先回この店で握手した時、その話を聴かされていたということだが・・・。
    そして、このカオスの中を独り微笑みながら疾走している鳥羽さんは、
    あの圧倒する迫力の持ち主朝美さんのポジションを継ぐ人なのかと感じた。

    アフタートークも善かったな。
    「初めに音楽ありき」
    「そのから生まれるインスピレーション」
    「そして、三日間の舞台でその舞踏は発酵し、熟成する」
    「全ての基本を身に着けたダンサーたちがここに居る」
    「その人たちに命を吹き込む」
    「この一カ月間、稽古のことばかりを考え、眠れぬ夜だった」

    つくりてとしての苦悩と迷い。そして、期待と歓び。
    私は、演劇なんだなぁと改めて感じた。
    いや、舞踏があっての、演劇なんだ。
    いや、音楽があっての、舞踏である。そして、舞踏ふっての演劇である。
    いや、その根本は、魂があっての全てなんだ。
    その魂を我が身の魂として感じなかったら、
    ダンサーはダンサーではなくなってしまうのだ。

    だから深くを感じて顕わすためには、
    その深くの在るを感じて、それにインスパイアされ、無心に動きだすことだ。
    何だか毎日、音楽が鳴ると踊り出すダウン症のTさんの踊りが、
    本当はとてもとても深いところから生まれている踊りなのではないのか、
    そんな気付きに至ることができた。

    彼を私の舞踏の師匠としよう。
    私も踊ろう。
    ああ、コンテンポリーやってみてぇなぁ。
    私の中の舞踏のスイッチが、かちんと入ったような気がする。
    私も、自然に、素直に、感じたまま、手足を動かし、身体を躍動させたい。
    「身体は、舞踏のためにある」そのことを、またまた感じた素晴らしい公演だった。

    カーテンコールで、西澤さんが反対側の端であったことが、
    唯一の残念であった。
    また、会いに行きます。

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