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  • from: クマドンさん

    2019年12月19日 05時43分35秒

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    ひとりを考える

    「生ぜしもひとりなり、死するもひとなり、
     されば人と共に住するもひとりなり、
     そいはつべき人なき故り」   一遍

    「孤独独一」 一遍

    「おのずから相あふ時もわかれても
     ひとりはいつもひとりなりけり」  一遍

    「身を捨つる人はまことに捨つるかは
     捨てぬ人こそ捨つるなりけれ」  一遍

    「ひとり」の哲学 山折哲雄著

    この本を夜中に起きて、ずっと読んでいた。
    そして、今日、読了できた。

    何故、この本の題名に心惹かれたか。
    それは、今、ここで、私が大事にしていることが、
    この「ひとり」だからだ。

    この歳にならないと分からないことがある。
    それが、きっとこの「ひとり」なのだと思う。
    ひとはしょせんひとりなんだは、
    諦めでもなく、嘆きでもなく、孤独でもない。
    そうした、何だか「のほほんと」「ほっとする」ひとりの生き方を、
    今は、私が求めて行っているからだ。

    この心境は、きっと5年前の私に味わえないこころだと思う。
    その頃もひとりだったが、
    そのひとりが何かを渇望し、何かに依存し、
    仕方なくひとりでいるだけで、
    何だか落ち着かなく、何だか不全で、何だか誰かを追い求めているひとり、
    だった気がするからだ。

    ひとりであることは、幸せなことだ。
    それは、決してひとりにはなれないからだ。
    その安心の中でのひとりは、確かに人としての自然な姿だ。

    ネットで繋がる。
    ラインで繋がる。
    フェースブックを絶えず更新する。
    これほど孤独はないだろうなぁと、感ずる私。
    ひととは、本来、繋がれないものなんだという実感。
    その不安定で、信頼できないこころに頼ろうとする私。
    それって、ひとりとしての寂しさの海に沈むこと。

    私ではなく、いつもひとのことで不安になり、心配をする。
    相手の揺らぐ思いや、自分への気持ちに敏感になり、
    絶えずそのことを確かめなくては気が済まないひとり。
    そのひとりは、誰とどんなに繋がろうとも、
    やっぱり「孤独」なひとりなんだとしか言えないひとり。

    私は、いつしか、そのみんなの中にいなければ不安であるひとりから、
    離れた位置に立って生きることを求めるようになっていた。

    「ひとりで、いい」
    「ひとりが、いい」
    「ひとは、ひとりなんだから」

    そのひとりで生きることの味わいを、
    退職してから何だかだんだん深く味わえるようになってきた。
    そうした「ひとり」の喜び。充足感。満足感。等々、
    満員の午後10時代のバスに乗ると、
    ああ、このスマホに夢中な若者たちには、
    この感覚は味わえないんだろうなぁと、感ずる62歳の「ひとり」だった。

    ひとりから逃げる。
    ひとりで居られない。
    ひとりを惨めだと感ずる。
    しかし、もったいなぁなぁと、私は思うる

    ひとりだからできることがある。
    ひとりだから感じられることがある。
    ひとりだから「ああ、そうだったんだ」と思うことがある。
    ひとりだから、本当の自分と向き合える。
    そんな大事な時間をスマホでネットでラインで失う。

    そこで、一遍のこの言葉だ。

    私は、この言葉と出会い、どぎっとした。
    そして、この言葉をひとりで味わった。
    するとねその言葉と、一つで生きたいと願うひとりの私に気付いた。
    そこで生きる。
    すると、絶対にひとりには成りきれない。
    何故なら、そのひとりは、言葉と共に生かされているひとりになるからだ。

    言葉と共にあるのなら、
    一遍と共に生きるからだ。

    ひとは、ひとりにはなれないものだ。

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