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  • from: クマドンさん

    2019年12月30日 06時36分12秒

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    独りの命をどう使うのか

    後、二日で2019年が終わる。
    不思議なものだ。
    時間は連続をしているのだから、終わりはないはずなのに、
    人は、何だかいつもぐるっと一周の円環運動だった。
    それを区切りとする。
    それをスタートとする。
    そして、元旦1月1日から新たな年がスタートする。

    グランメゾン東京が三ツ星をとった。
    それも倫子シェフの魚料理でだった。
    そのことが嬉しくて、嬉しくて、万歳だったな。

    やっぱり私も、きっと、何かに挑戦するのだろうと思っている。
    それは、何かは、まだ決めていない。
    入院中に同じ牡蠣で腹痛と吐き気で一日寝た切りだったAさんが、
    お見舞いに来てくれた。
    相変わらず熱い、熱い男だった。
    「今度、こんなことを始めるよ」と、
    彼の考えている新たな福祉活動の構想を話してくれた。
    彼の頭の中では、しっかりとシュミレーションができていた。
    そして、それは時代のニーズにはぴったりの、オンリーワンの仕事だった。
    その感性と、発想力と、組織力にはいつもいつも頭が下がる。
    「小花か・・・」だったな。

    独りになった。
    痛みと熱の中で独りになった。
    そのことのために、私はこの独房に入れられたようなものだ。
    人は、連続の中では、改めて自分自身と向き合う時間を失うようだ。
    日々、目の前に起こる事を一つ一つこなし、処理し、解決していくプロセス。
    そうやって一日の仕事を終え、どっと疲れて我が家に帰る。
    それはそれで嬉しく、好きなんだけれど、
    ふっと我に還る時間は、時には必要なもののようだ。

    神様は、私のターニングポイントで、
    私に病を与え、すさまじい痛みと共に、
    一切のしがらみや、仕事や、家族からも切り離される環境に、
    置き去りにすることが何度もあった。
    そこに、神様のはたらきを見出すか、ただの不満と怒りにするか、
    そのことを試みられている、そんな機会だった。

    私は、イブの夜。イブ礼拝へ行くための外出許可を却下された。
    「私は、クリスチャンです。近くのN教会の礼拝に参加したいので、お願いします」
    何だか、こうして、私は、自分がクリスチャンであることを、
    知らない人に初めて言ったような気がした。
    「そうか。クリスチャンだと、言える私なんだ」との驚きだった。

    そうした信仰をもった私は、個室の中で独りでありながら、
    孤独には絶対になれないのだった。
    それは、いつも神様に語り掛け、祈っているからだった。
    この独りである時、ここに居てくださるからだ。
    私は、独りになっても、孤独にはなれなかった。
    独りであればあるほど、近く、親しく、素直に語ることができるからだ。

    小花は、倫子に「三ツ星をとらす」と、約束をした。
    そして、数多の試練と困難の中で、
    彼は信念をもってその想いを貫き、ミシュランの審査員を店に迎えた。
    そして、自らがこだわったマグロを諦め、
    倫子の鰆にその運命を託し、自らは店を去って行った。

    何だかね。
    私は、この小花のように生きたいものだと、そう思った。
    ドクターXの大門道子もそうだ。
    「どこの医局にも属さず、頼らず、媚びず、たたき上げの腕だけで」
    そうやって生きている彼女も、独りだった。
    ラグビーの笑わない男稲垣もそうだった。
    確かに、チームであるが、彼は独りで只管自分を鍛え、追い込み、強靭にした。

    そうした独りで、私は、生きられるかの問いでもあった。
    しかし、小花にも、大門にも、稲垣にも、
    一緒に共にスクラムを組んで闘えるチームが居てくれた。
    小花が小花であれたのも、
    大門が大門であれたのも、
    稲垣が稲垣であれたのも、
    みな想いを一つにして闘ったチームの独り独りがいたからだった。

    まず、独りになる。
    次に、独りを鍛える。
    そして、独りで立つ。
    きっとその時なんだろうなぁ。
    その独りの今、ここを、超える何かを掴むときは。
    その独りを超えることを、挑戦と呼ぶ。

    私は、ベッドから天井を見つめながら、
    この独りが、どう生きるのかが、課題なんだと感じていた。
    そのためには、私は、私を捨てねばならなかった。
    私にも、きっとAさんが見つけ、決断したように、
    私なりの道は、きっとあるのだとは思っている。
    しかし、それが何かは、まだまだ先のことのように感じている。

    コンプリートは、在る。
    だから、「美味い」と、フーディーたちを唸らせるフレンチは在る。
    開腹し、予想外の現状に機転を利かせ、術式を変更する。
    しかし、その準備は想定内で怠っていない。
    スクラムの微妙なバランスの違いを感じた。
    即、次のスクラムで修正を図り、チームの勝利に導いた。

    独りとは、そういう独りの実感だった。
    独りであるとは、ある意味選ばれているということだ。

    私は、こうして生還できた。
    あの激痛の中で、ちょっだけ考えた。
    「これで、死ぬかも・・・。まぁ、いいか・・・。」

    でも、まだここに生かされている。
    ならばこの命を何に使うかかな・・・・。

    という気付きは、やっぱり病院の個室のベッドだから、生まれるようだ。
    あそこは、私にとっての最上の道場でもあったな。

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