突然、変調はやって来る。
それは、自ら望んだものではなく、
かえって、勘弁してくださいの偏重だった。

子どもがインフルエンザA型の診断で休んだ。
私は、濃厚接触だった。
まさかインフルエンザ・・・・とは思わなかった。
一昨日は、そのまま午後から市民病院だった。
MRの検査だ。
30分間あの音を聴きながら、眠ることを禁じられていた。
これは拷問だなぁの感想だ。
6,250円だった。保健が無ければ、20,000円だ。
医療費は、やっぱり高い高いの実感だった。

ところが、昨日の午前中から、喉がいがいがとしてきた。
席が時々続く。
鼻水が出て、両肩の辺りがすーすーと寒気がする。
「もしや・・・、私もインフルに・・・」
そう思った方が、ぞっと感が増幅だった。
一週間の禁足となる。
まさか、それでは、大事な予定が、またまた全部キャンセルとなる。
つまり、身体を壊すと言うことは、
やりたいことがやれなくなるということだった。

昨年の年末から、私の身体は、おかしかった。
病気の連続、オンパレードだ。
きっとここにも「意味」はあるとは思うのだが、
余りにも無体な・・・と嘆くことも仕方ない。
本当に、この二カ月間の医療費が馬鹿にならないのだった。

3割の支払いの私。
それだけ、お年寄りより余計に払っている。
しかし、病院に行くときは、欠勤で、給与はその時間払われないのだ。
全く、ブラックなものである。
しかし、身体のためには、行かねばならない。

本当に、収入減の私は、病気にはなりないものと肝に銘ずるべきなんだ。
しかし、この変調は、私が決めるものではない。
自然とこの身体に現われるもの。
そのことは、為すがままで致し方ないものと諦めている。

「クマさん、インフルもマイナスでしたよ」と看護師さんに言われた時、
思わず、「やった」のガッツポーズだった。
これで土日の予定も貫徹できる。
特に、日曜日の教会の総会には、接待に参加しなければならないからだ。
「神様、感謝します・・・」だったな。

「観無常」と道元さんが言っている。
この身体は、いのちであり、自然なるものであるから、
それこそ、無常であり、変わりゆくものなんだ。
その諦めが、その智慧となり、悟りとなる。
そうした「無常」であるものに執着はすべきではない。
だから、「我執を捨てる」。それで、いい。

その我執の捨て方、捨てる学びが、この身体の変調の時である。
風邪なら風邪で仕方なし。
インフルならインフルで仕方なし。
それを、そのまま受け入れる。
こうして起きていることすら辛いけど、
今日は、私が休むわけにはいかないのである。