新規登録がまだの方

下の[新規登録]ボタンを押してコミュニティに登録してください。

新規登録(無料)

登録がお済みの方はこちら

コミュ二ティポイントのご案内

詳しく見る

親父たちよ

親父たちよ>掲示板

公開 メンバー数:62人

チャットに入る

サークルに参加する

サークル内の発言を検索する

新しいトピックを立てる

サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。

閉じる

  • from: クマドンさん

    2020年05月30日 06時58分20秒

    icon

    タクシーの法則についての考察

    金曜日は、昼飲みの日だ。
    緊急事態宣言が解除されたので、少しは気楽に飲めるようになった。
    とにかく、凌いでいる間は、支援を続ける。
    そして、私は、食べ続け、飲み続ける。
    そのことがお互いの幸せ感につながるはずだと、合点している。
    大好きな人たちがそこに居る。
    毎日、来れるわけはない。
    だから、金曜日には会いに行く。

    昨日は、花は買わなかった。
    千屋さんでは、ワインを買った。
    あき乃では、いつものやつでずっと粘った。
    本当に、ぼーーーっと静かで豊かな時間を過ごした。
    そして、J&Yだった。
    この明るいお店と、店主のTさんの笑顔に救われる。
    本当に心地よいカウンターだ。

    さてさて、タクシーの法則だ。

    その1 日替わりタクシーの法則

    以前来た日にはIとKタクシーとHタクシーであった。
    そのタクシーたちが定期的な間隔で、本町通りを通って行った。
    ところが、よくよく観察していると、
    その日によって参戦するタクシーが替わっていることに気付いた。
    これはこれで驚きだった。
    これはきっとドライバーの嗅覚・本能によるのではないかの予想だ。

    その2 左折の法則

    私は、それまで本町通りを過ぎたら、右折して東堀に行くのだと思っていた。
    つまり、右回りで回遊するのだと考えていた。
    それが違っていたことへの驚きだった。
    タクシーは、本町通りを終えると、次の信号を左折した。
    それを発見できたのは、
    私が通りのベンチでお日様を浴びてワインを飲んだからだ。
    視点を変えて研究を続ける大切さだな。

    その3 左周りの法則

    考えてみたら日本の道路は、左側通行だ。
    右回りで回遊していたら、右折した時は反対車線に入らなければならない。
    何よりも通りが激しかったら、対向車が切れない限り、
    対向車線には入れないというリスクがある。
    つまり、左回りで回遊すると、そのリスクとストレスが無くなるの法則だった。

    その4 ヨウカドウの法則

    しかし、左回りをするのは、そのリスクを回避するためだけではないはずだ。
    つまり、次の道路を左折して直進することで何かウインがあるはずだ。
    そのことを店主のTさんと真剣に考えてみた。
    すると、彼が、はっと閃いた。
    「あそこには、ヨウカドウの裏の出口があります」
    「あそこには、確か、タクシーの待機場所があったはすです」
    「それだ。それに違いない」
    「お年寄りのお客は買い物に夢中になってついつい買い過ぎることがある」
    「その時、両手に買い物の袋をぶらさけで、買い物疲れをしていたらどうだろう」
    「その目の前にタクシーだ。やっぱりついつい乗ってしまうよな」
    「安売りで得をした分、タクシーに払うお金と考える」
    「つまり、ヨウカドウの出口があそこにあるから、左回りの回遊が成立する」

    その5 ライオンの本能の法則

    そうやって研究を続ける内に、ある事実に二人は気付いた。
    大手タクシー会社のDタクシーは、20分くらいで既に8周はしている。
    その次に参戦したタクシーは、1~2周でこの回遊から姿を消した。
    不思議だ。どうして、Dタクシーだけは、ここに残って同じ回遊を繰り返すのか。
    その疑問に対して、ある答えが発見された。
    「それは、会社と個人経営の違いではないか」と言う気付きだった。
    SタクシーもIタクシーも、個人タクシーと書かれてあった。
    彼等は、その日の獲物を獲得できるかどうかは、死活問題そのものだ。
    その日の水揚げで、その日の生活は成り立っている。
    だから、獲物を求めるハンターの本能で、お客を探して流している。
    つまり、ここにお客がいなかったら、違う場所に行かねばならないということだ。
    しかし、大手の会社のドライバーは、サラリーマンでもある。
    確かに成績アップは必要だろうが、個人のような必死さに欠ける。
    知恵がつくのは絶えず獲物を探し求める個人の方だということだ。
    つまり、ドライバーにはライオンの本能と経験と知恵とが、
    常に求められ、試されているということだった。

    その6 人情横丁の法則

    しかし、歩道で飲んで発見したことは、これだけでなかった。
    何と、人情横丁を周回するタクシーも多いとの発見だった。
    あの狭い小路なのに、確かにタクシーは多く通る。
    手を挙げて渡る時、止まる車にはタクシーが多い。
    そういえばそうだったの、気付きと発見だ。
    つまり、バリエーションルートとして、
    この左回りの回遊の他に、この人情横丁の回遊も入れているということだ。
    ヨウカドウ横の待機場所には、何台も止めるスペースは無い。
    あの看板から3台くらいが限度だと考える。
    つまり、そこが空くことを期待しての人情横丁の回遊でもあるのだ。

    その7 生きるとは考えるの法則

    今回もTさんとこんな会話で盛り上がった。
    当たり前のいつもの現象である。
    タクシーがこの通りを通り続ける。
    それを気にもしなければ、何も「意味」の無いことでもあった。
    ところが、そこに何かの「意味」を考え始めると、
    その当たり前の何の意図も感じられなかった状態が、
    何だかとても深い深い「意味」を持った法則に変化すると言うこの事実だ。
    そして、その法則とは、
    ドライバーの人たちの思考によって生み出された法則であるとの発見だ。

    ニュートンの「万有引力」の発見と同じことだ。
    彼は、ペストで大学が休校になったので、田舎に引きこもった。
    その時、目の前でポトンと落ちたリンゴを見て、驚いた。
    どうして月は落ちては来ないのに、リンゴは落ちるのかの驚きだった。
    そこで、彼は「万有引力の法則」を発見した。
    この法則が発見されたのは、stayhomeのおかげなのだ。

    さてさて、そう考えると、日々、目の前に起きている当たり前のことにも、
    本当はそのことが当たり前となるための法則が、
    潜んでいるのではないのかの「問い」が生まれる。
    いや、そのことに何かの気付きを感じて、観察する人にだけ、
    そのことの隠された「意味」と「法則」とは明らかにされるもののようである。
    それは、天恵でもあり、選ばれし人でもあるだろう。
    ニュートンは、一個のリンゴの落下と出会った。
    私たちは、タクシーの回遊と出会った。

    しかし、有史以来、人類が誕生して以来、
    こうして毎日行われて来たタクシーの回遊に、
    これほど素晴らしい法則が隠されていたことの発見を、
    私は、人類の独りとして喜び、褒め称えたいと誇りに思っている。
    それも、J&Yと、共同研究者Tさんのおかげであった。
    この場を借りて、深く深く感謝する。

    つまり、この7つ目の法則とは、全ての人間に当てはまる法則でもあるのだ。
    実は、タクシードライバーの人たちは、
    意識化せずとも、言語化せずとも、
    この法則に則って日々の生業を行っているのであった。
    この法則を自分のものとして生きているからこそ、
    ドライバーの皆さんは、日々生活をし、家族と共に暮らしているのだ。
    それは、ライオンたちも同じだな。
    どこで待てば獲物はやって来るのか。
    どこへ行けは、獲物は居るのか。
    それは、本能によって法則として身に付いているものだと考える。

    そして、思考とは、その本能をベースにして多くの失敗繰り返しながら、
    体験を通して培っていく知恵でもあるのだ。
    その知恵を自らの経験の中からどれだけ培い、編み出せるかで、
    そのドライバーの生きる力が成熟していくのだと、私は考える。

    つまり、このタクシーの法則とは、
    そのドライバーたちの知恵が編み出した法則であるのだ。
    生きるとは、考えることである。
    考えることこそ、哲学である。
    池田晶子から、そう私は教わった。

    ということを、TETTOのMさんに話したかった。
    「何の話?」と訊かれても、
    「長くなるからなぁ・・・」と話さなかった話が、
    この話です。
    Mさん、分かってくれたかな。笑ってくれたかな。

    • コメントする

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 0
    • 拍手する

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 0

    icon拍手者リスト

コメント: 全0件