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  • from: クマドンさん

    2020年08月26日 06時51分26秒

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    みんなの私

    28日で63歳になる。
    へーつ、誰が?という感じだ。
    歳はとるかもしれないが、感ずるものではないようだ。
    いつまでも、きっと、今、ここなんだろうと思う。
    そうすれば、今、ここだけの私だ。
    どこから始まり、どこで終わる私ではない。
    始まりがないから、精神的な年齢は、いつも今、ここ、それだけだ。

    それでは、それなりに人生の経験を積んで変わったこととは何かを思った。

    まず、違っていいということだった。
    みんな違っている。
    違っているものがお互いに繋がり合いながら存在している。
    多様性と言うことに、本当に気付けば、そのことがよく理解される。
    みんな違う。
    なのに、どうして是非があるのか。
    その是非があるから、対立も分断も差別も生まれる。
    全ての命はフラットに違ったまま繋がって生きている。

    ならば、これが是で、これが非だと、誰が言えよう。
    それは、そのまま、それでいい。
    しかし、こだわる人は、そのことが許されない人だった。
    どうしても是でなければならない。
    みんなが是としているのに、どうしてあなたは是とは認めないのか。
    私は、その中から、距離を置いた。
    その是非に強くこだわる人を諦めた。
    そして、その人からも、私は離れた。それだけだ。

    次に、全てのものは変化するものだと思った。
    そして、明日のことは、誰も知らないとも思った。
    だから、こうであるべき。こうあらねばならない。は、なくなった。
    今、ここを、どう気持ちよく生きているか。
    そのことだけで、一日が過ぎる。
    疲れたら休むことにした。
    あるだけで、生きることにした。
    余計なことは、やらないことにした。
    何だか、シンプルな生活になった。

    やわらかい石で生きようと思っている。
    だから、どうでもよいことは、どうでもいいままにしている。
    最近、気付いたことは、一体感だ。
    何だか、私は、その一体感の仲間入りができたような喜びだ。
    本当は、全てのものは、一体だった。
    この朝の光も、空の青さも、松の緑も、雀たちも、
    それは一体だからの安心立命ではないだろうか。
    その一体に委ねる。一体に身を任す。
    「騰騰任運」だ。

    朝、我が家の庭に集まって来る雀たちによく話しかける。
    プランタの茄子にも話しかける。
    スズメノテッポウを抜きながら、話しかける。
    そうやって話しかける相手が、本当にここには数多数多だった。
    自然の中で生きるとは、その自然の友となることだ。
    そうすると、何でも話せる。
    そして、自然の命は、それを黙って、何も言わずに、聴いてくれる。
    その感覚が、とても嬉しく、気持ちよくなる。

    今朝のラジオで環境教育のNPOを30年間やっている高橋さんという女性だった。
    彼女は若かりしとき、あるキャンプに参加した。
    それは、オーストラリアの大自然で、三カ月間、
    いろいろな国の人たちと共同生活するキャンプたった。
    彼女がそのキャンプを選んだ目的は、
    多様な国の多様な文化や考え方に触れたかったということが第一の理由だった。
    「私は、1年間アメリカに留学しました」
    その時、日本では絶対に味わえない多様性の本質と幾度も出会ったということだった。
    つまり、多様性であり、多様性の中で生きることとは、
    自分もその多様性の一つにしか過ぎないことを自覚することだということだ。
    「多様性であることが、自然であるということです」だな。

    だから、その人のその自分とは全く異なるその違いと出会いに、
    このキャンプに参加したそうだ。
    私は、その言葉を聴いて、はっと思った。
    そうなんだ。是非にこだわる人たちには、この多様性が認められないんだ。
    そして、多様性を認めない人たちは、違いに対しては不寛容な人たちなんだと。
    つまり、人が違った人や文化を寛容に認めるためには、
    自分もその多様性の中のたった一粒なのだと、理解することが大事だということだ。

    しかし、権力者にとって一番恐れることは、この多様性でもあった。
    「こうあるべき」「こう考えるべき」「こう信ずるべき」と、
    自分たちに都合のように人を支配し、情報を統制し、
    一つの方向だけを向くようにする。
    多様性を認めたら、その国家は成り立たないと、不安に想う。
    だから、差別する。排除する。統制する。支配するだな。
    ここには、絶対に平和は存在しないと、彼女も言っていた。
    つまり、寛容であるということは、多様性を認め合うということだった。

    もう1つの話。
    ある湖の近くでキャンプしているときだった。
    「あの湖に、夕方になると、たくさんの動物たちが水を飲みに来ます」と聴いた。
    そこで、少し離れた茂みに隠れて、その時を待っていた。
    そしたら、来るは、来るは、たくさんの野生動物たちが、水を飲みにやって来た。
    みんな仲良く、肩を並べ、お互いが感ぜられるほどのディスタンスで、
    安心して、気持ちよく、水を飲んでいたそうだった。
    そこに夕日のオレンジが、バーッと照らし出し、
    その瞬間、彼女もそこへ行って、その水を一緒に飲みたくなったそうだ。

    涙が押さえきれず溢れ、感動で身体が震え、
    何か本当のことが身体に入ったような気持ちになったそうだ。
    それは、「みんな生きている」ということ。
    「私も、みんなと同じ生き物であること」
    「私も、みんなの仲間に入れてほしいと思ったこと」
    何よりも「私は、水や空気そして数多の命で生かされていること」
    それは、「あの動物たちも同じだということ」

    これが、本当のことだ。

    一体の中の一粒の私。

    一体によって創られた私。

    一体でしかありえない私。

    みんな、一体の中のみんな。

    みんなは、1つ。

    1つは、みんな。

    だから、自然の中で生きることだと、彼女は語った。
    そのことを、子どもたちにも気付いてもらいたい。
    そして、そのみんなと私は一体・同じなんだという思いで生きてもらいたい。
    大人になっても、その気持ちのままでいてくれたら、
    きっと、その人たちは、人とも自然とも、仲良く付き合っていけると思う。
    自然の中に居ることで、この一体感を学び、
    違ったもの同志で折り合いをつけて生きる生き方を学ぶことができる。

    だから、彼女は今も、子どもたちに大自然でのキャンプを体験させている。

    63歳にあと二日だ。
    この彼女の話は、そんな私への神様からの贈り物だ。
    もう、人の中では生きない。
    街の中では、ぽっんと、一軒家で生きる。
    そして、自然と対話しながら生きる。
    その自然としてであう仲間たちと、互いに認め合って生きる。
    挨拶する。言葉をかける。大切にする。世話をする。

    ここに本来の心の充足感があるようだ。

    プランタの2本のししとうだった。
    背丈だけが伸び、葉だけを茂らせて、1つも花も咲かせず、実もつけなかった。
    「お前には、生まれた来た意味があるのか」と、
    私は、昨日、ひどいことを思ってしまった。
    ところが、そのことがずっとずっと気にかかっていた。
    「おい、クマさん、そのししとうは、ここで生きていることが、意味なんだ」
    「クマさんよ、そのししとうは、お前にいろいろと心配をかけたよな」
    「でも、そのおかげで、お前は、いろいろと工夫したな。考えたな」
    「なぁ、クマさんよ。そのししとうが居てくれて、いかったな」
    そうなんだなぁ。
    そのししとうは、私だ。

    一体の私。

    みんなの私。

    そのままで、生き、そのままで老い衰え、そのままで死にたいものだ。
    そのことを教えてくれた自然のみんなに感謝、感謝、感謝だな。

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