新規登録がまだの方

下の[新規登録]ボタンを押してコミュニティに登録してください。

新規登録(無料)

登録がお済みの方はこちら

コミュ二ティポイントのご案内

詳しく見る

親父たちよ

親父たちよ>掲示板

公開 メンバー数:62人

チャットに入る

サークルに参加する

サークル内の発言を検索する

新しいトピックを立てる

サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。

閉じる

  • from: クマドンさん

    2020年09月18日 07時22分49秒

    icon

    太極拳を始めた

    太極拳を始めた。
    前から習いたいと思っていたが、
    その機会がなかなか私には訪れなかった。
    しかし、願うものだ。いつかやろうと心に思うものだ。
    その機会が向こうからやって来る。
    というか、求めいている私の心が、一枚のポストインのチラシにヒットした。
    師の秦さんが、ご自分で配布したチラシだった。
    「行こう。やってみよう」すぐに申し込みの電話を入れた。

    昨夜はその2回目の稽古だった。
    私は全く太極拳について知らない人だった。
    やっこともないし、どんなものか実際にやっている人を見たことがない。
    映像ではちらっと知っているが、自分からは・・・とは思っていた。
    しかし、やり始めた驚いた。
    余りにも深すぎで、ついて行けないということが現実だった。

    秦さんと、一緒に同じ師にならっていた40代の女性Iさん。
    この二人の動きが、私の動きのお手本だった。
    「習うより、慣れろ」その言葉が身に沁みている。
    一つ一つの動作には中国語で名前がついている。
    その漢字が読めない。中国語の指示が分からない。
    しかし、言葉ではなく、身体なんだと、実感して動いている。
    ここでは、頭はいらないものだった。

    目の前の彼女の手や足の動きだった。
    とてもゆるやかに、まろやかに、ゆったりと流れる。
    その所作を一つ一つ流れの中で身に着けるためには、
    頭で考えていたのでは、全く空いてけぼりとなってしまう。
    「なすがまま、なされるまま」ただ、そっくりそのまま、「真似」をする。
    伝統芸能は、口写し。師匠と向き合い口伝で伝える。
    それは、その師匠の動き、息遣い、所作の空気感、
    それをそっくりそのまま自分のものにするための伝承だった。

    私は、鏡に映る彼女の手の動きに合わせて上下させた。
    ゆっくりと左手を先に、右手を後ろにやった。
    一歩左足を出す時の呼吸とゆるやかさ。
    その重心を支える右足の緊張感と腰の落ち着き。
    ゆるやかに変化するその連動する動きを、
    考えて真似していては、追いつかない、ぎくしゃくしたものとなる。
    だから「ただ、そうする」「ただ、そのまま」にする。
    「真似」とは、「自分では無い」ということだった。

    気持ちも同じだな。
    その動きには心・気持ちが一体となっている。
    心地好く動かすためには、そこに心地よい意志が求められた。
    「げつばた」してはいけない。
    とにかく、「すーー」と、心と身体との一体感で身体を動かす。
    それは、風の流れ、水の流れ。
    その自然のあるがままの流れと、同一の流れとなる。
    つまり、その流れそのものを心地好く感ずる。
    身体と心・気持ちとは、一体である。
    それを繋げてくれるのが、このゆっくりと、ゆったりとした動きであり。
    深く落ち着いた呼吸であった。

    その内に、「無心」になることもある。
    それは、鏡や目の前で動いている師匠や彼女の姿に同化する時だった。
    この両手をゆっくり挙げているのは、私ではない。
    彼女の手や足の動きを、私のそれとする。
    私の動いている手や足は、彼女のそれと同化している。
    すると、彼女の呼吸や心が感じられる。
    不思議なんだが、身体を一致させることで、呼吸と心も一致される。
    その時の心地よさが、太極拳には確かにあった。

    とにかく、「集団」の中で、真似をすること。
    そうやって24式を流れることで、
    いつの間にかその連動する動きが自分の動きとなって来る。
    本当にそうなんだろうなぁと、秦さんに言われた言葉に合点した。
    「道遙か彼方だ」と、本当に真似すらできない私は、
    途方に暮れるどころか、遙かなる旅を始めたばかりの自分のことが心地よかった。
    私のこからの人生に「太極拳」の楽しみ、喜びが加わってくれた。
    そして、これは全く身体と心の研究のためには、もってこいのものだった。
    100歳になっても、やれる技がこれとヨガだった。

    その翌朝、今朝の4時「明日への言葉」に、
    日本に24式の太極拳を伝え、普及した楊名時さんの話を、
    その娘であり健康会太極拳副会長の楊慧さんが語ってくれた。
    不思議だなぁだな。
    前夜の稽古。次の日の早朝の太極拳の極意の話。
    まさに、私は導かれていることを心から感じた。

    太極拳は、大自然・大宇宙そのもののであるそうだ。
    「陰と陽」「明と暗」それが合わさり
    、調和してあることが自然であり宇宙だった。
    そうした考え方を「太極思想」と言うそうだ。
    そして、その大宇宙の調和は、
    1人ひとりの中で小宇宙として存在している。
    だから、身体の中にもよい流れをつくる。
    よい気を巡らせる。
    そのことが身体と心にとって大事なこととなる。

    だから、力を抜いて楽に動く。
    大きな世界に、自己を委ねる。

    だから、1943年動乱の中国から日本に留学した名時師は、
    京大で学び、外交官となる夢に向かって努力していた。
    その中で日本の伝統文化と禅を学び、
    身体と心を整え、平和に生きる人たちを育てたら、
    自分が目指していた「平和」をこの国で達成できるのではないかと考え、
    和の心を組み入れた「太極拳」を確立し、普及に勤めた。
    それが、この24式の太極拳の始まりだ。
    つまり、身体と心の「和」をどのようにして整えるかだな。

    娘にその師である父が伝えた言葉だ。
    「毎朝、黙って、真似をしなさい。」
    「黙りなさい。ただ言葉を覚えなくていい。一緒にやっていればいい」
    だから、頭でっかちに覚える必要はない。
    あせらない。真似をする。ありがたいと感謝する。
    「いつも心も身体もやわらかく。まぁるく。まろやかに」
    「ゆっくり、動きなさい」
    そう教えられて慧さんは、師範となって40年間だった。

    その師から、無言で教えられた基本の身体の使い方があるそうだ。
    1 「上虚下軸」(じょうきょかじくょ
     天地に向かってのびやかに姿勢を整えることの大事だった。
     上体は虚の如く軽く、力を入れず。下半身は、重心を定めて、しっかりと立つ。
    2 「内外相合」(ないがいそうあい)
    内は心と精神のこと。外は身体やその動き。
     「相互するものは互いに助け合うもの」それが調和すること。
     そのために、リラックスして、柔らかい動きと深い呼吸を意識して行う。
     すると対立する陰陽や、左右前後のバランスが整う。
    3「心息動一致」
     心と身体とを息が繋ぐ。一致させる。深い呼吸の大切さ。

    そして、続けるための極意も伝えられた。
    「難しいと続かない」
    「楽しく、シンプルなら、続けられる」
    「仲間とやっていると何となく身体を動かしながら続けられる」
    そして、「長く続けるための極意を5つの言葉で表現すると」
    「あ・い・お・お・く」だそうだった。
    あ・・・あせらず、ゆっくりと
    い・・・いばらない、謙虚に生きる
    お・・・おこたらず、毎日少しでも続ける、継続する。
    お・・・おこらす、感情を乱さず、激しない。いつも心穏やかに。
    く・・・くさらず、出来なくても受け入れる。ゆっくりと進める。

    「人を愛し、自分を愛し、人生を大事にする」
    「いつも力を抜いて、いい呼吸をする」

    簡単なことでも続けることが健康長寿の秘訣だそうだ。

    太極拳と出会えたことを心から感謝している。
    私にとっては、これからの10年・20年だった。
    その時間を心と身体との自然な調和を整え、
    穏やかに、健康で平和に生きたい。
    そんな願いから名時先生がまとめた動きが、この24式だった。
    10年間かけて、何とか動けるようになる。
    20年間かけて、何とかものになる。

    私にとっての新たな人生の目標ができた喜びだった。
    きっとここの記したことを、小千谷のSさんは、納得納得だと思っている。

    体感した人にしか、この言葉の味わいは味わえないものだからだ。

    • コメントする

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 0
    • 拍手する

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 0

    icon拍手者リスト

コメント: 全0件