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  • from: クマドンさん

    2020年09月21日 07時07分29秒

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    ぽつんと一軒家の精神で生きる

    定年退職してから3年目となる。
    人生、いつもその年は、何でも初めての経験だ。
    63歳と1カ月。
    これ状況は、いつもいつも生まれて初めてだ。
    だから、先輩に学ぶ、先人の言葉に学ぶ。
    そして、日々の生活から何かに気付き、何かを感ずる。
    そのことを、言葉にする。人に語る。

    その時なんだな。
    同じ気持ちで生きている友がいるか、どうかは。

    40年間の付き合いのJさんと5時間飲んだ。
    いつものことだ。
    4時から飲み放題を初め、その店の後にもう一軒に寄る。
    確かに新潟名酒を次々に飲み、
    酩酊状態だったが、話はしっかりとお互いにした。

    彼は、再任用で2年目となっている。
    彼も現役選手で退職した。
    私もそうだった。
    しかし、それがよかったと、2人で納得だった。

    管理職にはならなかった。
    いつもずっと現場で生きていた。
    子どもたちと一緒に学び、遊び、語った日々だった。
    現役の40代で私は鬱になって休職をした。
    半年間の長期の休職だった。
    復帰できるのか心配すると、もっともっと鬱が悪化した。
    「私は、退職まで勤められるのか」「家族を守れるのか」と、途方に暮れた。

    私たちは、そんな現場で、結構独りで生きて来た。
    つまり、管理の指示・命令もあったが、
    ある頃から、放牧された。
    まぁ、好きにゃってくれと、ほったらかされたのかもだ。
    しかし、よくよく頼られた。
    大事な仕事は、回されて。
    「私ですか」の驚きの時もあった。
    しかし、そういうものだと、私は諦め、仕事を遂げた。

    それは、私が組織の流れ・空気感と違ったものとして生きていたからだ。
    馴染まないというわけではないが、組織には距離を置いて生きて来た。
    自分なりにやりたいことをやり、やるべきことをやり遂げたかった。
    そのためには、あの膨大なる事務仕事・報告書・アンケートは邪魔だった。
    優先順位をどうするか。
    その優先順位を見ることで、確かにその人のことがよく分かった。
    私は「子ども」が第一だった。
    彼もそうだ。
    その次は「家族」だ。
    そして、「健康」だな。

    仕事は・・・。まぅ、いい加減にやればいい。
    ところが、上の管理職を目指す人たちは、
    優先順位のトップに、「上司」「組織」「論文」「評価」「実績」だった。
    つまり、この人たちは、他からの評価を優先にして生きて来た人だった。
    そして、みんながそうだから、そうしないと「やる気」のない者のようにみられる。
    「彼奴は管理職試験を受けない」=「やる気のない職員」だ。
    だから、ある年代になると、その試験勉強のためにやっきになる。
    試験対策のために集められ、法規などの勉強をさせられる。
    上に上がるためには、今、ここの直属の上司の評価が必要だ。
    また、上がれば上がっただけで、次のポストへの欲望が生まれる。
    そこに、この人たちは退職までの10年・20年間を費やすことになる。

    人生の優先順位が、その人を育てている。
    こうして組織の中にトップをたために自己を埋没させて生きて来た人には、
    残念ながら「自分」は居ない。
    せっかく人生において大事な自分づくりの季節に、
    組織の為に、上司のために、昇進のために、奔走していたからだった。
    そして、退職の日を迎える。
    それは平の私よりずっと多い退職金だ。
    年金の額も違うはず。
    しかし、昨日78歳の大先輩と語ったが、
    ここでね倒れて亡くなる人も多いのだった。

    実は、本当の人生の楽しみは、60歳からなんだ。
    仕事の役職・責任から解放され、
    子どもが自立し、夫婦での生活が始まり、家計もそんなに大変でなくなる。
    つまり、現職の頃のような生活資金は、必要がないということだ。
    だから、小さなアルバイトでも午後だけとか、週に三日だけとか続ければいい。
    63歳からは全額ではなくても年金が支給される。
    私は、こうして生活してみて、案外生活費はかからぬものと思っている。
    それは、妻が現役で、この宿六亭主を食わしてもらっているからだが、
    贅沢をしなければ、ローンがなかったら、持ち家だったら、
    そこそこのお金で、何とか賄えるものだ。

    しかし、何よりも、ここで大事なことは、
    「自分」が居るか、どうかの話だ。
    頭はきっと組織の長として岩石のように固くなっているはずだ。
    ものの見方・考え方が、その狭い狭い道から抜けられないからだった。
    責任が大きく、絶えず緊張した生活を続け、いつもリスク管理に追われる日々。
    そんな生活の中で、自分の好きなことに打ち込むこともできず、
    退職してから、何かやればいいと思っている。
    「半澤直樹」を見ていると、あの巨悪たちは、そういう人たちだ。

    Jと5時間も飲んで語り合えるのは、彼には図太い「自分」があるからだ。
    そして、陸上・水泳と公認の審判員の資格を持ち、全国大会もジャッジできる男だ。
    スイマーとしては、マスターで日本新を狙っている。
    まぁ、見たこともない男が、この目の前の男だった。
    坐禅の修業が40年間。毎日2時間坐禅している。
    そして、何よりも柔軟でも新鮮で、いつも新たな何かに挑戦している。
    しかし、彼がこうして生きているのは、退職してからではない。
    20代の頃から培って来たものが、ここで開花しただけだった。

    つまり、そうした「根っこ」こそが、「自分」だった。
    組織の中で上だけを仰ぎ見て生きて来た人たちは、
    今は、ほっとしてこの退職の日々を迎えている。
    これから種を撒こうと言うのだ。
    しかし、それがしっかりと根を生やし、
    成長するのにどれだけ時間のかかることか。
    その成長を待つうちに、70歳・80歳となってしまう。

    何よりも、この人たちには、語る「言葉」が稀薄だった。
    組織社会・その世の中の泳ぎ方には長けてはいるが、
    人としての生き方は、どうだったのだろうか。
    時には、追い落とし、裏切り、傷つけ、自分だけがよければそれでいい、
    そんな立場にたたされたことも多かったのではないだろうか。
    「言葉」も「根っこ」から生まれるものだ。
    しっかりと逞しい「根っこ」を持っている人の言葉は深くて、重い。
    そうでなく、自分の居ない人の言葉は、うわっつら、上澄みの言葉だ。

    Jと話して分かった。
    私と彼とは、素っ裸だった。
    つまり、何も嘘をつくこともなく、格好をつけることもなく、自慢することもない。
    だから、本音だけで、気持ちよく語り合える。
    もし、ここに腹に一物を持つ者がいたら、本音では話せない。
    これも「半澤直樹」でよくある場面だ。
    つまり、「根っこ」のある人は、誇りをもって素っ裸で生きられるということだ。

    「半澤直樹」が痛快すぎるのは、
    彼は、そんな腐った組織の中で、愚かな上司の中で、
    たった独り、その信念をもち、お客様を最優先にして、不正と闘っている、
    その真摯で真っ直ぐな姿に感動させられるからだった。

    だから、私は言いたい。
    どんな組織の中であっても、「ぽつんと一軒家」の精神で生きろと。
    独りで生きろ。自分で生きろ。
    私もJも確かにいじめられた。
    本当にこんなことをするのかの驚きの仕打ちを何度も受けた。
    「だから、私の言う通りにすればよかったんだは」
    「私に逆らうからこんなことになるんだは」
    「クマさんって、こんなひどい人なんですよ」と、
    まぁ、どこかのドラマのようなことは、何度も味わったな。

    それでもだ、それだからだ、
    60歳定年退職してから、自分ままで、自由に気ままに人生を楽しむためには、
    どんな組織の中でも「ぽつんと一軒家」で生きることだ。
    そうすると、その人は批判・批難されることはあるが、大事な仕事は回される。
    それは、その人は、きっと仕事が独自にできる人だからだ。

    さてさて、組織にとって、忖度し、迎合し、イエスマンがためになるのか。
    その組織の中で「ぽつんと一軒家」の精神で飄々と生きている人がためになるのか。
    それが、組織の長の裁量・懐の大きさだな。

    自分の人は、生き方を語れる人だ。
    何故なら、その人は、どな試練に在りながらも、
    自分を貫き、その使命を全うして来た人だからだ。

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