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  • from: クマドンさん

    2020年09月25日 07時07分44秒

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    「明るい覚悟」を持つ

    本日午前で、私は10年間愛用したガラ携からスマホに変わる。
    私はガラ携で充分なのだが、もう壊れても修理不能なのだそうだ。
    バッテリーの消耗が激しく、よく鞄の中でこと切れている。
    再起動ばかりの人生となった。
    液晶画面は、昼間外では全く真っ暗で解読不能だ。
    だから、昼間メールを打つ時は、暗がりを探す。

    しかし、道具は、使えば使うほどの愛着を感ずるものだ。
    黒い色はあちらこちらが剥げて下地が見えている。
    小さな陥没部分には、何重にもセロテープをはって補強した。
    それから、待ち受け画面は、長男が中1。次男が小4の頃のまま。
    この二人の笑顔を見ると、懐かしさと喪失感だったな。
    このガラ携と分かれる勇気だった。

    家電店での契約だ。
    すると、データをコピーできないそうだった。
    「えっ」との驚き。
    実は、そのコピーする機械はドコモショップにだけ備えられているそうだった。
    機種変更での最重要課題は、この電話帳と写真のコピーだった。
    だから、今、ここでも、不安でいっぱいだった。
    さて、開通したところで、私のスマホには既存のデータが一切消えている。
    こんな恐ろしい話も、ないのではないかの「問い」だった。

    今、電話帳には543の個人記録が残されている。
    これまでの人生の間で、かかわり、関係づけられた人たちばかりだ。
    その人の名前を見ると、その頃の私の行動や活動がよく分かる。
    本当に、いろいろなことをやってきたものだと、我ながら呆れる。呆れる。
    そして、よく63歳まで行きのびて来たと、我ながらの安堵。安堵だった。

    とにかく、変わる時節が来たということだ。
    人生は、実は、これからが楽しい。
    健康で身体が自由に動く今なら、
    私が今、ここで、夢に描いていたことが、
    一つ一つ細やかながら実現できそうだった。
    歳をとったから、何かを始めようだな。
    そう考えると、この543人の人たちの中の誰とこれからもかかわって行くか、
    その見極めの時でもあるのかなぁと、改めて想うことにした。

    真っ新な電話帳だ。
    記録は1人も居ない。
    そこから、私の63歳の人生が始められる。
    これから、どんな人たちと出会い、またその電話帳に記録されるのか。
    そのことも、私にとっての喜びであった。
    お願いがある。
    24日午後以降に、私の携帯の番号にSNSかメールを送ってもらいたい。
    番号とアドレスは、ガラ携のままである。
    私も、せっせとその人たちには、個人的にメールを送ることにする。
    しかし、本当に私がそれを使いこなせるのかが心配だ。

    しかし、変わり目には、変わることだ。
    その決断をするかどうかで、その後の人生は全く違うものになる。
    自分が人として成長したいと願うなら、
    幸せに最期まで生きたいと願うなら、
    変わり目に立ったら、決断することだ。
    そして、余計なことを考えず、全てを委ねて、その新たな道に踏み出すことだ。

    今朝のラジオは、落合恵子さんだった。
    あの美しく憧れの女性は、75歳の女性になっていた。
    ところが、彼女は、今、ここも、自分の決めた道を仲間と一緒に歩き続けている。
    人は、20代・30代。独りを貫くどんな生き方をしてきたのかだなぁと、ふと思った。
    民放ラジオ局に拾ってもらった彼女は、
    原稿を書き、取材のできるアナウンサーになった。
    その出会いから多くのことを学び「スプーン一杯の幸せ」がベストセラーとなった。
    彼女は、その印税で、原宿に子どもの絵本の書店を創った。
    S45年のことだった。「クレヨンハウス」だ。

    そこから、絵の栄養は本であり、身体の栄養は、食べるものだと、
    仲間たちと有機栽培農業を行い、そこで撮れた作物でレストランを開いた。
    オーガニックな食品を売るための店までも経営を始めた。
    「女だから」とまたまだ言われた時代だった。
    そのアゲンストの中でも、独り踏ん張り、自分のやりたいことをやり続けた。
    彼女は、本の印税をマンションや土地に変えなかった。
    「3年ももたないよ」と言われながらも、絵本の書店を創った。
    その生き方は、その歳になっても変わらない。
    いや、もっともっと静かに旺盛になってきているようだった。

    彼女を育てたシングルマザーの母親を、彼女は7年間自宅で介護した。
    その経験から、人の生き死にを多く学んだ。
    その母を介護しながら、彼女は人権を守る闘いのために社会の中に出て行った。
    「明るい覚悟」と言っていた。
    「私は、私になります」
    彼女は、その闘いの中でもっともっとしなやかで強い人となった。
    そして、明日に向かって、自分の最期に向かっても、
    「明るい覚悟の人」であろうと心に決めた。母に誓った。

    さて、どうして子どもの絵本なんですかの問いに対して、
    彼女は、答えてくれた。
    「絵本を通して、人と人とが出会うことができますね」
    「差別に対して、子どもの周りにどんな大人が生きているかが大切です」
    「絵本は何十回・何百回と読み返してもいい本ですね」
    「読むたびに大人でも新しい意味の発見があります」
    「死について考えます。そうすることで、今を生きるを考えられます」
    「本物の文化って、こうやって手渡して行くのではないでしょうか」

    そこで、彼女は1人のインデアンの言葉を語ってくれた。
    「7世代先の子どもたちのことを考える」
    そしたら、今、目の前の便利さや効率のよさを、考え直せるとのことだ。
    「このことで苦しむのは、将来の子どもたちです」

    あるおばあちゃんの言葉。
    「行列ができていたら、そこに並ぶと何かが手に入る。
     しかし、1番前に行こうとすることは、恥ずかしいことだ」と。

    「何かがないから、何かができない」とは、差別的な言葉だ。
    未婚で子どものいない彼女が、子育てについて語っていことに対しての世の中の声。
    それに対する、彼女の言葉だった。
    だから、大人からの子どもたちへの心のメッセージは、
    「あなたのことをいつも見ているよ」
    「あなたのことを大事にしていますよ」との叔母的な気持ちだと言っていた。
    子どもを産んで育てて居なくても、子どもの母親・叔母にはなれる。
    本当にしなやかで、逞しく、美しい女性だと感じた。

    「私の人生に、リタイアはありません」
    「もういいかは、最期までですね」
    「私の想像していた老いとは、全く違いました」
    「確かに歳をとることは何かを失うことでもありますが、
     何かを獲得することでもありますね」
    「その両方を、老いはもっていますね」と、嬉しい励ましの言葉だった。

    私は、こんな気持ちで生きて来ましたと、
    「私の後ろをついて来ないでください。私は、あなたをリードすることはできません」
    「私の前を歩かないでください。私は、あなたに従って行くことはできません」
    「私にできることは、ただあなたの横で、一緒にあなたと歩くことだけです」
    75歳の現在も、新たな夢の実現に向かって歩き続けている彼女だった。

    ガラ携からスマホに替える。
    確かにリスクは多いかも知れない。
    きっと使いこなせずにイライラともするだろう。
    しかし、「風たちぬ」ならば、やっぱり帆を上げよう。離陸しよう。跳び込もう。
    そんな今、ここ、自分は、必ずあると私は確信している。
    彼女はその時、「明るい覚悟」で、未知なる一歩を踏み出した。
    それをやれるか。それを諦めるか。
    歳をとった今、しがらみが少なくなった。
    「やろうと思えば、何でもできる」歳になったはず。

    彼女の言葉から、老いを最期まで「明るい覚悟」で生き続ける勇気をもらった。

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