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  • from: クマドンさん

    2020年09月27日 08時06分05秒

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    一(いち)を生きる。一になる。

    リーデングの稽古が楽しい。
    本当に豹変する自分自身を楽しんでいる。
    全く素にリセットする。
    素とは、自分がいなくなることであり、眠っていた自分になること。
    「へぇ、こんな俺も、いるんだねぇ」の驚きと観劇。

    演出の笹部先生の口移しだ。
    これって伝承芸能の基本中の基本の稽古だ。
    ただ、真似をする。
    その言葉のニュアンス、間合い、強弱、呼吸。
    それを真似しながら、感情を増幅させる。
    言葉を言うのではなく、言葉になる。
    すると、不思議なことが起きて来る。
    私は、その言葉の人となるからだ。

    「お前が、憎い」と、言いながら「憎しみ」が滾る。
    「お前なんか、大嫌いだ」と言い捨てながら、大嫌いになる。
    「ああ、抱きしめるこの喜び」と言いながら、深い喜びを感ずる。
    言葉になるとは、その言葉の感情になるということだ。

    感情しか伝わらないものだ。
    言葉と一体となり、言葉を言うことの快感を味わっていると、
    いつのなまにか、没入する。
    笹部先生の意のままに操られて行く。
    それを楽しむ。そして、先生も化けて行く私を楽しむ。
    不思議だなぁのその瞬間だ。

    異次元な自分も自分なんだ。
    自分から離れた自分なんか存在できるわけはない。
    みんなは、「その人になろう」「そのひとらしくしよう」とする。
    その時、その人と自分とは乖離している。
    しかし、「その人なんだ」「そのひとが私」となると話が違う。
    つまり、その人において一元の自分。
    その人と自分が並列ではなく、同化している。
    でも、その人は、どうやってもやっぱり自分なんだ。

    ある人が言ってくれたことがある。
    「クマさんは、どんな役をやってもクマさんなんだね」と。
    「それって、すごいと私は思うよ」と。
    その人でありながら、自分である。
    そして、その言葉の言い回しによって、瞬時・瞬時に変化する。
    その変化することを、演ずる私は、楽しんでいる。
    「ああ、おもっしぇなぁ」と、一番受けている客となる。
    それがそれが、演ずることの魔法の力だ。

    「馬鹿になれ。自分を超えろ。飛んだらどこまでも飛んでいけ」だな。
    先生の一言一言が心に響く。「そうなんだ」と腑に落ちることばかり。
    それは、ここに「在る」自分の言葉で語ってくれているからだ。
    ずばっと、本質。ずばっと根源。それでいい。
    その本質や根源や、本性や本分や、本来の自分が顕れる時は、
    その言葉は、全て説明ではなく、根源的で、哲学的で、誌的なものだ。
    その言葉を味わい、体現する人は、
    その言葉を生きているひとだけの話。
    その言葉は、体感した人にだけ通じる言葉となる。

    その言葉に、化ける。
    その言葉のままの人となる。
    そして、演ずることは増幅すること、リアルになること、
    ここに在るものになること、そのもの。
    その無心からの顕現が、何よりもの喜びであり、感動だった。
    思いっきり、やりきる、行き続ける、その果ては、無い。どこにも無い。
    その瞬間に、言葉が力となり、大いなる働きとなる。

    今、ここ、自分になっているのは、この言葉。
    「お前を、殺す」その言葉で、私は、人殺しとなる。
    言葉なんだな。
    その言葉を発する。その言葉を爆発させる。
    その時、私は、その言葉の人となる。
    それでは、本当にその言葉の人としてのモデルはいるのか。
    いや、その人も実は、私なんだ。
    言葉と絶対に向き合う覚悟があると、
    その言葉で、自分の知らなかった自分と出会う。

    創造したこと。思ったこと。考えたこと。工夫したこと。
    それは、ただの造り物でしかないものだ。
    それには、人の魂を感動させる力は全く無いと言い切れる。
    魂は、魂にしか感動しない。
    つまり、魂としての自分に驚き、慄き、驚愕しながら、
    その魂としての自分を楽しむ、味わう。
    その瞬間だけが、覚醒の瞬間だった。

    終わって「ありがとうございました」と礼をする。
    現実だ。
    今、ここ、自分に戻る。
    平常心・あるがままの私。
    その人が、廊下に出て、個人写真を撮られる。
    さっきまで行われていた世界は、もうどこにも無かった。
    私は、いつもの独りのクマさんだ。
    その異次元から現実に戻った感覚が、
    いつもいつも楽しいなぁの味わいだった。

    それがやりきれた自分を信じる。
    私は、私の考えている私ではない私でもある。
    ここが大事なんだ。
    私は、そうだと思い、騙されて来たのではないのかの「問い」だ。
    自分はこんな人なんだと、思い込んでいる自分は、
    本来の真面目の自分自身なのだろうかの気付きだった。

    これが、私。
    そう想うことをやめてしまったら、
    どんなに生きることが楽になるか分からない。
    「もっと自由に生きられる」
    「こんな自分もいたのかの発見」
    「それが役者さんの喜びと感動」
    「やったひとにしか分からない。それが舞台の力」
    先生の言葉には深い深い意味がある。

    さて、私は、私がそう思っている私なのか。
    また、妻が理解している私とそう想っている私は同一の私なのか。
    また、子どもたちがそれぞれ思っている私は私がそう思っている私なのか。
    また、Sさんが理解している私とは、私が私だと自覚している私なのか。
    また、Aさんの私。Bさんの私。Cさんの私・・・。私は無数の私でいるのではないか。
    では、私とは、何だ。どんな私が、私なんだ。
    それを「分かる」と言って、「決めつける」ことをするは、固い石だ。
    柔らかい石の私は、きっと、今も「私とは誰?」と探究していることだろう。
    舞台で演ずると、そこに行きつく。
    「私は、いったいだれなのか」だな。

    今朝、そんなことを考えていたら、はっと気づいた。
    「自分自身」という言葉についてだ。
    問題は、この「自」なんだ。
    この「自」がつく言葉の意味が、本来は根源的な生き方の道だと分かった。
    簡単だった。
    この「自」を「神」と替えてみる。

    「神分神身」どうだろうか。
    神から霊的な存在して分かたれた私。それは、「魂」としての私。
    スピリチュアルを私の根本・根源とする。
    私は、神の息吹を受けて、この世に生まれた人なんだ。
    つまり、「魂の人」である。

    しかし、魂は、魂のままでは、この世に存在することができない。
    だから生身の肉体・いのちが求められる。
    その魂の器が、この身体だ。
    この身体も神から授けられた身体で在る。
    だから、神身なんだ。

    ということで、もう一度「自分自身」に戻ろう。
    これを二つの意味と考える。
    「自分」=魂・スピリチュアル
    「自身」=神から授かった身体・いのち・身体への尊重・畏敬・身体は自然。

    つまり、自分も自身も単独で存在し、この世を生きているのではなく、
    その神という創造主と繋がって生かされているのだという気付きと発見と驚き。
    それが、「ホリスティック」なのだと、私は学んだ。

    だから、今、ここ、自分を、いつもこの関係性と相互依存性でとらえて生きると、
    何だかほっとする。安心する。大丈夫だと思う。まぁいいかで生きられる。

    Sさんと、よく語り合っていることがこれだった。
    「こっち側で生きましょう」
    「向こう側には、もう行きたくありませんね」
    「柔らかな石ですね」
    「理解することは、愛することですね」と。

    演ずることと、本来の自分を生きることとは、同一だった。
    その「同一」「いち」をただ生きるだけ。
    それ以外の生き方は無い。
    それを生きる喜び以上の喜びは、無しだな。

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