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  • from: クマドンさん

    2020年12月28日 08時13分45秒

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    生きてみないと、分からないものだ

    「独り遊びぞ、吾は楽しむ」 BY良寛

    私は、退職してから、この楽しみ方を実験することが、楽しみの一つになった。
    しょせん人は、独りなんだ。
    そのことを、一日独り暮らしをしていると、ふと感ずる。
    それなら、その独りは嫌なことなのか。恥ずかしいことなのか。
    そんなことは、けっしてないとも、この暮らしをしていてよく分かった。
    「みんな、独りじゃないか」と、日中ここで暮らしているとよく分かる。
    確かに、老人の独り暮らしの家は、何件もこの町内にはある。
    我が叔母たちもそうだった。
    御主人を早くから亡くして、子どもたちは巣立ち、独居している。87歳だ。
    みんな独りなんだ。独りでいいんだ。独りだからだ。

    そう気付くと、ちょっと心が落ち着くもんだ。
    「あの人は、友達がいっぱいいるから、羨ましい」
    「あの人は、いつも友達と出かけているから、羨ましい」
    とは、思わないことだ。
    そのあの人も、家に帰るとぽつんと独りぼっちかも知れない。
    それでは、ずっとずっと誰かと一緒ならば独りではないだろうか。
    私は、けっしてそんなことは無いと思う。
    どんなに気心の知れた大好きな人と一緒であろうとも、
    独りは、独り。
    しま真実にただ、「そうだねぇ」と受け入れ、肯けばいい。

    最近、よく「幸せ」について考えるようになった。
    独りでこうして生きる幸せってなんだろうと、考えるからだ。
    私は、どんな時に幸せを感じているかと、振り返る。
    そうすると、家族でいる時。大好きな友と酒を呑み、語り合う時。
    師と向き合い教えられる時。
    確かに、そこには相手がいるが、その時も幸せを深く感ずる。

    しかし、独りである時も、やはり幸せを感じて生きている。
    こうしてFBや「親父たちよ」を書いている時間。
    二人の友にメールを送る時間。
    朝風呂に入って、クラシックスを聴く時間。
    朝食を造って食べる時間。
    ヨガをする時間。
    つまり、好きなことを独りでやっている時間は、
    今の私には、至福の時間だった。

    その中に、好きな人が居るお店で、食事やワインを飲む時間も入っている。
    行きつけのお店と、大好きなオーナーが居るお店。
    そのカウンターや、お独り様の席で過ごす時間も、
    これは、私とっての至福の時間だった。

    これは、自分を仕事から解放して、空っぽにしているから生まれた歓びである。
    今日は月曜日だ。この朝を、どんだけ憂鬱な気持ちで迎えたことか。
    「ああ、仕事に行かなくては・・・」
    3月までは、もうこの時刻7時46分には、教務室の机上の仕事を片付けて、
    教室に向かっている時間だ。
    仕事モード全開で、この時間を過ごしていた。
    しかし、今は、ここで、これを打っている。
    それは、私が「仕事」を空っぽにしたからだった。
    そこで、やっとこの「自由」な「独り」の時間を手に入れた。
    さうなんだな。この「独りの時間」とは、とても貴重な時間でもあるんだな。

    さっき、ひょんなことから16年前のPHP「私の幸福論」を見つけた。
    何気なく読んでいたら、その語られる言葉が、心にぐっと響いて来たのに驚いた。
    47歳でこの「幸福論」を読んだ時の味わいと、
    今63歳でこの「幸福論」を読む味わいが全く違っていると感じられたからだ。

    谷村新司さんが、ある年、コンサートツアーを全部やめ、事務所をたたみ、
    空っぽになることを決心して、そのことを実行した時のことを語ってる。

    「そして僕には何も無くなった。何もないということは、何でもできるということ」
    「人生を生きたいように生きられるということ」
    「もちろん不安がないと言えば嘘になります。でもその不安に勝るだけの
     ワクワクした気持ちに包まれていました。」

    「自分にとって何が幸福か分からない。そういう人はきっと幸福の輪郭が
     ぼやけているのでしょう。もしそれをはっきりとさせたいのなら、箱の
     中身を捨ててみることです。」
    「もし自分の人生を変えたいと思っているのなら、過去の道のりに執着しない
     ことです。人生と言うものは、自分の意志次第でいくらでも帰ることができます。
     しかし、ただ1つ、家族の大切さだけは忘れないでほしい。家族の幸せこそが、
     原点なんです。僕はそう思っています。」

    「自分がやりたいから引き受ける。自分自身が幸せを感じられることを仕事にする。
     本来仕事とはそういうものではないでしようか。」

    「夢は夢にあらず」というのが僕の人生哲学です。

    「人生は川の流れをーのように流れている。幸せに向かって流れたり、
     幸せに向かって流れたり、不幸へと流されたり、その流れに逆らうことは
     できないこともある。ならば、流されればいいと僕は思う。どこへ行くか
     分からない川の流れに乗る。行きつく先が分からないからこその人生です。」

    「ただし、自分の意思をもって流されていくことが大切なのです。自分を見失う
     ことなく、心の命ずるままに流れて行く。そんなふうに僕は生きたいです。 
     流れ着く先に幸せがありますようにと願いながら。」

    47歳で読んだところで、どれだけ分かったことだろうか。
    しかし、63歳の私は、この言葉を実感として味わうことができた。
    本当に人は生きてみないと分からないものである。
     
     

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