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  • from: クマドンさん

    2021年01月21日 07時15分28秒

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    食べることが、生きること。満腹が、平和をつくる。

    このコロナ禍のの中で、大変苦しい生活を送っている人たちが多い。
    今、こうして社会が困窮すると、その波はまず社会的な弱者に及ぶ。
    派遣社員がまず着られる。学生のバイトが無くなる。
    家賃が払えなくなり、部屋を追い出される。
    母子家庭では貧困が続き、子どもも働きながらの就学も仕方ない。
    とにかく、食べられない。満足な食事もできない。
    この現代のこの国で、飢えて、耐えて生活をしている人がいる。

    しかし、反面、この国の食品ロスはすさまじい量だった。
    枝本奈穂美さん(料理研究家)のお話を聴いて、いろいろと考えさせられた。
    彼女は、神楽坂のあ店の軒下で「夜のパン屋」を開いていた。
    パン屋さんでは、売れ残りをロスパンと呼んでいる。
    そのパンを毎日、自分たちで食べることも無理なので、
    売れ残ったパンがロスパンとして廃棄されることも多い。
    そこで、知り合いのパン屋さんにお願いして、それを安く買い取らせてもらった。
    そのパンを夜だけパン屋を開き、
    仕事の無くなってしまった人たちに売ってもらうようにした。

    そのパンは、店頭に並んでいたパンだった。
    たまたま売れ残ったから、廃棄される運命だった。
    しかし、こうして救い、再び店頭に並べると、そのパンを求めてお客さんが集まる。
    何だか、このパンたちが、失業したり、仕事を奪われてしまった、
    その人たちに観えて来てしまったと語っていた。
    みんな同じなんだ。なのに、仕事を奪われ路頭に迷っているこの人たちがいる。
    人間の都合だけで捨てていいものはこの世にはあってはいけない。ないはずだ。

    今、地球上にある食糧で、人類すべては賄える量であると言う。
    ところが世界では飢餓で苦しみ、亡くなる人たちが大勢いる。
    そして、この国ではその人たちを養えるだけの食糧を毎日廃棄している。
    つまり、食糧の配分の仕方をどこかで間違っているのではないか。
    また、食べ物として最後まで全うさせ、循環できる仕組みが必要なのではないのか。
    そんな「問い」から、彼女はNPOの活動を始め、食品ロスを無くす努力をしている。

    ある高等学校に実習の指導に行った時の話だ。
    とてもとてもいい子たちばかりで、先生のその話をしたら、
    その学校では生活に困っている家庭の生徒が多いのだと話してくれた。
    母子家庭・父子家庭。だから、アルバイトで働いていね生徒多いそうだ。
    その子たちの食べたものを調査すると、粗食かインスタントかコンビニ弁当だった。
    自分が一個55円の卵を買って食べていることが、
    何だか恥ずかしくなってしまったそうだ。
    自分だけが満腹でいいのか。食べられない子どもたちがいてもいいのか。
    そこで、始めた活動が、こうしたロスされる食物の再分配だった。

    そして、そこに新たな小商いを生んだ。
    つまり、その仕事は、ある人たちに居場所と楽しさと生き甲斐を与えた。
    そして、コミュニケーションをお客さんとしながら、
    人と人との繋がりを、食べ物で仲介することで、
    柔らかく、温かな関係作りに役立ったと話していた。

    つまり、食べることを大事にすることで、食べ物を愛おしむ気持ちだけでなく、
    生活や暮らしそのものを大事に出来ることに気付いたのだった。
    食べ物を大事にすることで、世の中を変えて行ける。
    また、自分が生きて行くためには、多くの人たちの手助けが必要だということだ。
    お米や野菜は農家の人たちが育てくれなければ食べられないものだ。
    つまり、料理に使う食材一つ一つを想像力をもって考えてみれば、
    そこには多くの人たちの手がかかっていることがよく分かる。
    そうしたら、食べているものが、もっと美味しく、感謝していただけるはずだ。

    もし、その食材が買ってもらえなかったら、仕事を失い、その食材も失われる。
    生産者さんたちは、それぞれの事情を抱えて生産をしている。
    それを考えて、共にやっていけるやり方をこれからは考えねばならない。
    食べるものは、良いものであってほしい。
    そして、食べることは、生きることと繋がっている。

    私は、人が食べている物に対して、否定はしない。
    スナック菓子を食べている高校生には、その人の事情があるからだ。
    だから、「こっちの方が美味しいよ」「食べてみない」と勧める。
    そして、その食べ物を差し出して、一緒に食べる。
    そして、人は、そうやって食べて、お腹いっぱいになると、
    「平和だよねぇ」って感ずるものだ。
    だから、みんなには、食べて、幸せになってもらいたい。
    食べることが、生きること。
    そのお手伝いをこれからもして生きたい。

    時々、その食べられない人たちの心の痛みを感じて涙しながら、
    こんな話を聴かせてくれた。
    善い人なんだなぁ。
    そんな生き方を、私もしたいとふと感じた。

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