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from: クマドンさん
2021/02/11 07:32:17
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時には、強引も必要だ
昨日の朝、突然の血尿だった。
どうもおしっこの色が、茶色がかっている。
呑み過ぎたわけでもなく、その色の変化の理由に思い至らなかった。
ところが二回目で、はっきりとそれは鮮血であることが判明した。
便器の白の上にはっきりと血液の赤だった。
まさに、血の気が一気に引いてしまった。
「どうしたんだ。何が起ったのだ」の驚きと落胆だった。
しかし、悩んでいても解決するわけではないと、
9時半には秋葉の泌尿器科に助けを求め、
紹介状を書いてもらい、M病院に駆け付けた。
幸い、午前の受付に間に合い、すぐにCTだった。
結果は、「異状無し」「薬も出ない」「来週血液検査の結果を知らせます」だな。
本当に仰天する出来事だった。
その途中に電話が在り、R施設から採用お断りの電話だった。
「国家資格を持っている人を優先して採用することにしました」
しかし、よく考えろ。
この63歳の知恵と人生経験こそ、国家資格以上の資格なんだと、
私は、このR施設は勿体ないことをしたと、想うだけだった。
命拾いをした。
今日も、こうして、これを書けるのは、健康であることのおかげだ。
N大病院に入院中は、Tさんにこの原稿をアップしてもらっていた。
ありかたかったなぁ。お世話になったなぁ。
帰りに、生き残ったご褒美に「太威」の担々麺を食べた。
生きることの満足、幸せを、感じた。感じた。
叔母の自宅である。
昨日の午後から、リビングの雑多な衣類や品物を片付けて、
そこにベッドを入れて、叔母か楽に暮らせるようにする作業の日だった。
このことは、2年前から、叔母に言っていることだった。
1月には、とうとうこの部屋で練られなくなり、
布団を隣の仏壇がある客間に敷いて寝るようになった。
これではと、想い。
私がケアマネさんと相談して、強引に推し進めた計画の1つだった。
叔母は、不思議なくらい素直に従っていると言う。
「ごめんね。ごめんね」と、ケアマネさんと係の人に声をかける。
そして、片づけの指示も、少しは自分から出せたようである。
それは、彼女の心と身体との回復の表れでもあった。
「具合が悪いから、電話はしないでください」の電話をした。
ちょうど作業途中の時間だったからだ。
ケアマネさんに、作業の進捗状況を聴いた。
まずまずの仕上がりのようだった。
押し入れはどうにもならない荷物の山に、封印することにした。
また、使わない衣類は段ボールに入れて、二階の廊下に置くことにした。
使わない小型の冷蔵庫も、業者に持って行ってもらうことにした。
本当は、2年前にすっきりとしてあげられたのだ。
それを、ことごとく断り、拒否したのは叔母だった。
確かに、彼女には彼女なりの理由があったと思う。
しかし、拒否したおかげで、こんな状況になり、鬱にもなってい来た。
例え、認知症であろうとも、家族は強引にやる時は、やればいいのだ。
結果的に、すっきりと気持ちよい生活環境になることで、
一番喜ぶのは、そのことを拒み続けた叔母自身なんだ。
だから、結果オーライ。強引にやる。そして、気持ちよく生活してもらう。
強引にすると可哀想だなんて言っていられない。
そんな状況を続けるより、改善する。そこで、生活させてみる。
叔母の心も、ぱっと晴れるのは当たり前だ。
ショートステイを拒んだ理由も、やっと分かった。
パジャマ・下着・バスタオル等、泊りのグッズを用意することが面倒だったのだ。
それを、ケアマネさんに言えばよかった。
しかし、何も相談しないで、独りで悩んで、行かないことを決めていた。
「叔母ちゃん、ケアマネさんに持ち物のこと、訊いてみた?」と言った。
「まだ何も訊いていない」とのこと。
そして、訊いてみたら安心した。
「クマさん、何も持っていかなくていいんだって」と、とても嬉しそうな声だった。
認知症の人たちが、何かやらないとか、拒否することがあると、
それは、その人だけが知る理由によることが多いような気がする。
わけもなく、駄々をこねる。暴れる。怒ることはない。
何かの理由があり、そのことを相手が理解しないで、強引に進めるから、
ああやって怒り出すのだ。
しかし、何となく理由も自分自身分からないことも多いようだ。
だから、気持ちを尊重しながら、ある時点で強引に推し進めてもいいと思う。
叔母は、その結果、気持ちよくなり、すっかりと落ち着いたからだ。
彼女には、よく言っている。
「まわりのみんなは心配して言っているだけ」
「だから、それを嫌だと言わず、はい、やります、ありがとうと言えばいいよ」
「そうしたら、こんなに気持ちよく安心・安全にこの家で暮らせるよ」
つまり、言うことを聴けば、気持ちよくなり、安心できる。
その実感を味わわせ、そうしたことを繰り返し、繰り返し行ってあげることだ。
そんなことを、私は、今回のことから学ぶことが出来た。
おかげさまで、今朝のおしっこは、ワインからビールに戻っていた。
ありがたい話である。-
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