帰ってきたら、長男は行き先も告げずに出かけたらしい。
遅くなると母に言っていったそうだ。
そんなものだなぁと、思ってしまった。
次男は、部活が終わってから真っ直ぐに帰ってきた。
それは仲間たちとやっているパソコンのゲームがあるからだった。
中一であるが、まだ一緒に風呂に入ってくれる。
そこでは学校や友達のことを語ってくれる。
私にとっては、幸せの時である。

夕食のために食卓につく。
私は日本酒を2合だけお燗する。
猪口に酒を注ぎ、それを飲むだけで幸せだなぁと感ずる。

父が炬燵に入ってテレビを観ている。
今日も一日炬燵に入ったままだったそうだ。
母はそんな父のことをいたく心配している。
このまま動けなくなってしまうのではないかと思っているのだ。
私は父に声をかける。
昨日と同じ応対ぶりに、安心する。
そんな時、今日も無事だったなぁと幸せを感ずる。

トヨタカップテレビ中継があった。
南米対中米の試合だ。
世界の一流のサッカー選手のプレーを見て、ため息が出てしまう。
実は、この土曜日に横浜に家族で出かける。
このトヨタカップの決勝戦を観るためである。
決勝はきっとマンチェスターＵである。
クリスチャン・ロナウドとルーニーのプレーが生で見られる。
それは、死んでもよいほどの幸せである。

幸せは、あっちこっちにあるものだ。
そう思って生きることで、
やっぱり明日も生きる元気が出るものだった。