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  • from: クマさんさん

    2011年10月19日 06時18分31秒

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    不生不滅

    昨日、夕方妹から電話があった。
    母が急に具合が悪くなり、K病院に連れて来たとのことだった。
    母は、夕方散歩から帰ると、急に脂汗が出て、全身の力が抜け、動けなくなったそうだ。
    その症状は、血糖値が急に下がった時に起きるものだった。
    1年前に胃癌の手術を受けている。
    まだ、肝臓には少しの影があるらしい。
    そんな中で85歳の母は生きている。
    「生きたい。そして、いろいろなことをしたい。」それが母だった。

    こんな時は、最悪のことを予想するものだった。
    また入院。それとも、再発。これで・・・。
    そんな想いが心を過った。
    「そんなことはないさ。」「大丈夫。大丈夫。」そう言い聞かせている自分もいた。
    病院へ行くと、妹が居た。
    母は、点滴を受けているそうだ。
    看護士さんに病室に呼ばれた。
    母は、ペットに服を着たまま横になり、点滴を受けていた。
    顔色は、いつもの母だった。

    「点滴が終わったら帰っていいと。」看護士さんが言った。
    ほっとした。
    私は、笑顔の看護士さんに感謝した。
    そして、救急の待合室で待っていた。
    すると、救急車で運ばれた人の家族なのか、
    一人の40代くらいの女性が憔悴した顔で携帯で話していた。

    私は、ここ数日、無力感を感じている。
    全てのことは私にかかわりなく進行している。
    私もそれなりに努力しているが、状況は相手次第なのだった。
    人の心は変わらない。それは、とても寂しいことだが事実なのだ。
    そう考えると、私が取り巻く状況を、私の力で変えられることは、
    本当はとても少ないのではないかと気づいた。
    いや、そういう状況の真っただ中で、私は生かされているのである。

    それでは、私は、どのようにして生きたらよいのであろうか。
    「生・老・病・死」の四門の教えがある。
    全てのことは、私とかかわりなく進んで行く。
    その無常感と虚しさとを、感じている。
    しかし、そこで「空即是色」と転換しなければならないのだ。
    私自身もその存在であり、私自身も生かされた存在なのだと。

    まだまだよくは分からないが、今回の「王瀬の長者」のテーマは、
    「不生不滅」だった。
    これさえ分かれば、生きる力や勇気が湧くはずだ。
    しかし、その吾の中の「こころ」に出会うまでには、
    まだまだこの愚かな「我執」を捨てねばならないとも感じている。
    この我執があることで、
    私はいっそうの虚しさとを感じているからだ。
    「どうにもならないことは、どうにもならないと見切る。」
    今は、そう言い聞かせている。

    病院からの帰りの車の中で、母は言った。
    「生きたい。」と。
    その言葉が、とても重く私の心に響いていた。

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