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  • from: クマさんさん

    2012年01月14日 06時03分58秒

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    発酵道こそ、アガペーの愛

    千葉県神埼町の酒造りの蔵主が言っていた。
    「発酵道」をこの蔵は目指している。
    その発酵道とは、
    「発酵させるための菌は、お互いが助け合い支え合って力を発揮する。」
    「けっして喧嘩したりはしない。」
    「蔵人もそんな発酵を助ける菌のように助け合い、
    力を発揮し合うことで美味い酒ができるのです。」

    助け合い、支え合い、そこで自分らしさを発揮することで、
    発酵は生まれ、酒米が酒に変化する。
    一つの菌だけではだめで、たくさんの必要な菌が揃い、
    その菌が菌らしく生きられる条件を心を込めて設定することで、
    期待する化学反応が生まれ、そのものが成長し、変化して行く。
    「家族」や「教育」も、この「発酵道」だなぁと、その話を聞いて思った。

    「オールウェーズ」が何故あんなに懐かしく、泣ける映画なのか。
    あの映画には、やはりこの発酵道がある気がする。
    人間が人間らしい喜怒哀楽がある。
    昔懐かしい頑固一徹の熱い親父がいる。
    子どもを愛し、ただひたすら心配している母親がいる。
    子どもはこどもらしく、夢と空想に遊びながら、とても真っ直ぐに生きている。
    小説家を夢みている駄菓子屋のしがない男。
    しかし、ひたむきで、優しく、おっちょこちょいで、頼りない。
    彼は、一人の少年の登場で彼の想いが発酵させられた。
    可愛くて、可愛くて、可愛くて仕方ないのだ。
    そこには、小雪さんとの素敵なロマンスがある。

    私が泣いたシーンを思い出すと、
    そのシーンは、心にとっては特上の美酒だった。
    サンタクロースの万年筆。
    小雪への箱だけの指輪のプレゼント。
    母親を訪ねて帰って来た少年を熱く叱る先生。
    本当の父親に連れて行かれる少年とそれを追う先生。
    再会し、熱く抱きしめる二人。
    特に六ちゃんへの母からの手紙には泣かされた。

    こうしてそのシーンを並べてみると、
    やっぱりそこには自分がいなく、
    ただ只管愛する相手のことだけで精いっぱいだということではないだろうか。
    無私の愛。アガペーの愛。
    それは、自分よりも愛するその人が大切で、愛おしく、切ない。
    そんな愛に、私たちの心は触れると感じて、動き、涙を流すのだ。
    そして、人は、本来その愛に満ちていたはずなのである。

    「泣いた赤鬼」の話もまさにこのアガペーの愛だった。
    自分はいらない。
    赤鬼さんの悲しみを自分の悲しみとする青鬼さんの優しさ。
    それは、この漢字のように憂いの傍に立って一緒に泣いている人なのだ。
    実は、赤鬼さんが無く前に、青鬼さんは赤鬼さんのために心で泣いていた。
    その涙が、自分を捨てる行動に青鬼さんを駆り立てたのではなだろうか。
    アガペーの愛にとっては、それは自然な姿なのだ。

    人は、このアガペーの愛があるところで、涙する。
    人は、このアガペーの愛によって、人としての心が初めて発酵する。
    人にとっての発酵道とは、このアガペーの愛なのだ。

    それでは、アガペーの愛とは、何か。
    「オールウェーズ」を観よう。
    今夜の「とんび」を観よう。
    「フレンズ」を観よう。

    それは、良寛さんなのだ。
    それは、宮澤賢治さんなのだ。
    それは、やっぱり「雨ニモマケズ」なのである。

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