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  • from: クマさんさん

    2013年08月10日 16時13分05秒

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    表現する人とは、存在する人だ

    暑い、とにかく暑い。
    一気に夏本番となったようだ。
    日差しの中にいるだけで、うだるような暑さである。

    昨日、絵屋で書家の華雪さんと堀川さんのコラボがあった。
    華雪さんは大判の和紙にただひたすら鳥という字を書き続けていた。
    筆に気を満たし、気迫をもって紙に向かう。
    後から話を聞くと、3.11の震災の朝聴いた鳥の声をイメージして書いたそうだ。
    満島ひかり?だったか、その女優さんに似て、美しい人だった。
    いろいろな形や姿の鳥が彼女の筆から描かれていく。
    その創作する姿を見ていると、まるで演劇を見ているような気になった。

    真剣に、一途に、ただひたすら、書を書き続ける姿。
    演劇とは、ある意味人間がそこに存在することだと感じた。
    何かに打ち込む人間の姿は、やっぱり美しいものだと思った。
    そして、息遣いが聞こえるこの傍で、
    その創作する姿を見られることは感動だった。

    裸の腕が朱に染まるのだ。
    時には立ち上がり、全体の出来栄えを眺めている立ち姿のしどけなさ。
    「少し休みます」と言って、静かに奥に消えていくさりげなさ。
    その一つ一つの動作が、まるで演技のようにどんとくる存在感なのだ。

    存在感という重みや実態は存在しないかもしれないが、
    その人がそこに居るだけで、周りの空気を変えてしまう人は確かに居た。
    創作する人とは、別な世界との交信をする人なのだ。
    ここにはないが、彼女だけに聴こえる鳥たちの声が、
    彼女の筆を通して、紙の上に塗り込められ、
    黒い生き物として姿を表してくるのだった。

    向こうの世界は、確かに存在しているのだ。
    それを感じ取り、まるで巫女のようにして、唸りながらそれをこの世の形にしていく。
    存在感とは、向こうの世界とこちらの世界の狭間に立ち、
    こちらの世界の言語や音や動きで表現する人に感じられるものなのだろう。

    交信をしたいものだ。
    あちらの世界から呼ばれたいものだ。
    その声無き声を聴きとり、物語にできたら幸いだ。
    私もそんな存在感のある表現者になってみたいと、
    彼女の美しさに感動しながら思ったものだった。

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