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  • from: クマドンさん

    2015年10月18日 16時43分01秒

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    「おかん」の歌には愛が溢れる

    木曜日の夜。
    小針浜の「ちどり」で、ロックバンド「おかん」のコンサートに参加した。
    何故私がロックバンドなのか。
    これには深い深い事情があった。
    そして、これも運命的な出会いだったと今でも思う。

    このバンドは、Tさんという女性がチームを作って呼んでいるバンドだ。
    彼女は、とことん「おかん」の歌に惚れ込み、
    とにかく一途にこのバンドのメンバーを応援している。
    とうとうカンボジアまで一緒に行ったと聞いて驚いた。
    好きになるならここまで好きになる。
    そんな彼女のことが羨ましくもあった。

    大ちゃんが歌う歌には、人としての純粋で、素朴なる魂が輝いていた。
    それは、苦しみのどん底をのたうち回り、
    「死」すら考えた後で救われ、すっぽ抜けた人の歌だからだ。
    演歌とは、独りぼっちで悲しみや苦しみの中に在る魂を救える歌のことである。
    彼の歌には、独り独りの人間が抱えて生きている、
    そんな宿命だとか、運命だとか、孤独だとかのどうにもならない人たちの、
    心の何かを目覚めさせ、力を与える何かが存在していた。

    前列の畳の上で腰を降ろして、
    私は、それは何かとずっとずっと歌を聴きながら考えていた。
    このストレートなメッセージが、心に届き、心に響くのは何故なのか。
    その答えを求めての観客だった。

    大ちゃんが、語り始めた。
    アトピーで全身がかゆく、ぼろぼろと皮膚が剥がれ落ち、
    医者からは、治らないとはっきり言われ、
    学校も休みがちになり、自暴自棄からテレビに頭を突っ込んで壊してしまったこと。
    両親が離婚して、おじいさんに育てられたこと。
    彼の語る彼の人生の悲惨さは、
    人間を何度も何度もぽろぼろにするだけの力あるものだった。
    絶望であり、どん底であり、真っ暗なトンネルでもあったと想う。

    しかし、大ちゃんはマイクを握って立ち上がった。
    苦しみと哀しみとは私だけではないんだ。
    みんなみんなそれなりに孤独で、弱くて、寂しくて、
    どうして私だけがこんな目に会わなければならないんだ。と、嘆いていた。
    大ちゃんには、その声にはならない独り独りの声が聴こえてきたのだと私は思う。
    哀しみを知る人だけが、哀しみの声を聴ける。
    孤独を知る人だけが、孤独の傍に居て慰めを与えられる。

    そして、哀しみを知ることで、言霊の真の伝道者になれるのだ。

    彼は、そのためにここに生き、ここで歌っているのだ。
    「彼の代わりはどこにもいない」のだ。
    彼のアトピーは、その言霊をこの世に伝えるための宿命であったのだ。
    彼は、死ななくてよかった。
    その思いを留めてくれたのは、「おかん」の一言だったそうだ。
    「あんたが死にに行くときは、私に言い。私もあんたと一緒に死ぬからね。」

    バンド名「おかん」
    彼は大阪の若者だ。
    そして、おかんによって命を救われた人でもあった。
    だから、彼は歌っているんだ。
    あの日、あの時のように、今、ここで苦しんでいる孤独な魂に、
    「大丈夫。大丈夫。」
    「俺たちがついているから。」
    「あなたはあなたのそのままでいいんだ。」と。

    そうか。そうだったんだ。
    この歌を歌えるのは、大ちゃんしか居ないのだ。
    「大ちゃん、歌い続けてください。それが大ちゃんの使命だよ。」
    サインをTシャツに書いてもらいながら、私は大ちゃんにそのことだけを語った。

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