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親父たちよ

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  • from: クマドンさん

    2016年02月09日 08時57分22秒

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    夕焼を観ていた

    昨日の夕方、雲が無かったので、久々の夕日を観に大山台だった。
    飯豊連峰が真っ白で、そこに薄く夕焼の色が映えていた。
    朝日連峰の以東岳もその雄姿が遠くから望めた。
    自然はいつも変わらずに私のことを迎えてくれた。

    でっかいまんまるなお日様が、水道公園のタワー脇に落ちた。
    ほんの少し目を離している間に、その夕日はすーっと半分姿を隠した。
    それからは速かった。
    消える時は一瞬のことだった。
    私は、そこからの夕焼が大好きだ。
    西の空に浮かぶ小さな雲が、茜色に染まる。
    本当に雲が焼かれたような炎の色に変わって行く。

    その上をベールのように薄っすらと朱色が染める。
    その上には白い霧のような層がたなびき、
    その上は夜を迎える紺碧の空色となる。
    夕焼のカクテルだ。

    遠くを飛ぶ旅客機が、きらっと反射して輝いたまま飛んでいる。
    その飛行機雲が西と北から尾を引いてやって来た。
    交差すれば幸運の印。

    黄昏は暫く名残惜しそうに続くものだ。
    私はタワーの上で、寒さに凍えながら、インド音楽を聴きながら見つめていた。
    するとオレンジ色の空がまるで海のように感じられた。
    そこにぽつぽつと浮かんで動かない雲たちは、
    その海に浮かぶ島々だった。
    その海には空との境目はどこにもなかった。
    一続きの海と空。

    ひとつづき、ひとつながり。
    こことそことは、本当はそうやってつながっている。
    そして、ここに見える屋並みの下に、人々はそれぞれがそれぞれの人生を、
    生活している。ただ、それだけ。

    夕日は、太古の昔々から繰り返され、地球はそうして自転を止めない。
    そんな悠久なる想いにインド音楽のおかげで浸ることができた。
    これでいいね。こうなんだね。
    訳が分からないけれど、何だか自然に涙が流れた。

    ただ黙って自然と向き合う。
    そうなんだね。それでいいんだねと、その声に心で肯く。
    繰り返すが、同じものはない。
    つなかっているが、私はこちらにいる。
    でも、ああそうなんだは、ここにあるし、人と人との間にもそれはあるものだ。

    夕日は、私。
    夕焼雲も、私。
    私は、私。
    あなたも、私。

    ぼーっと40分間そこに居た。

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