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  • from: クマドンさん

    2016年05月17日 22時29分29秒

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    激痛・激痛・激痛

    昨夜、8時頃から左上の奥歯か痛み出した。
    それも尋常でない痛みだった。
    歯は脳と至近距離にある。
    その痛みはその距離に比例して増幅されるようだ。
    堪えても堪えてもどうにもならなく、ただじっと痛みに耐えていた。

    気をまぎらわせようと庭に出た。
    照明に照らされた花たちを観ても、
    その花たちと対話する心のゆとりがまったくなかった。
    ユッカを聴いても、その音楽の美しさが心に沁みてこなかった。
    ただただ「痛い」だけだ。

    それならばと、市販の鎮痛剤を飲み、眠ることにした。
    しかし、どんな体制をとってもこの痛みは激しさを増すばかり。
    あまりのことに、かえっておかしくもなってきた。
    あの手術以来だろうか、私は痛みを嘆かないことにしている。
    痛みはある。この激痛はどううしてもここに在る。
    しかし、いつまでも続く痛みは決してないのだと思うからだ。

    それは、1時間か2時間か、半日か1日か、6日か7日か。
    とにかく痛みは、いつか必ず消えているということだった。
    あの胆石の時もそうだった。
    身体をよじって呻くほどの痛みが、その午後には消えていた。
    あの開腹手術の激痛も何日かの不眠との戦いの後で去っていた。

    いつまでも続かない。
    いや、いつまでもそうであることのほうが少ない。
    そう思ってその痛みじっと味わっていた。
    1時過ぎに余りの痛さに目が覚めた。
    歯茎がちぎられるのではないかという痛みだった。

    鎮痛剤をまた飲み、歯槽膿漏の軟膏を歯茎に塗った。
    眠れない夜は、眠らない夜にする。
    長男が私の机の上に置いて行った本を寝床で読むことにした。
    これが、読み始めたらやめられない本になった。
    心屋仁之助さんの本「いいかげんに、生きる」だった。

    読み終わったのは朝の4時前だったろうか。
    面白すぎで夢中になって読んでいるうちに、
    どうにか痛みの峠を越えてしまったようだった。

    言葉が心を癒してくれる。
    それでいいんだよと、言ってくれる。
    本音を自分の代わりに言ってくれる。

    この本はこれから何度も読みなおしたい本になった。

    そして、私は父親としての自分の不甲斐なさを感じ、
    長男の生きるの苦悩と魂の遍歴をほんの少しでも分かったような気がした。
    あの歯茎の激痛と不眠とは、私にこの本を読ませるためのものだったのだ。
    その痛みとこの本とは、長男からの贈り物。
    彼からの真摯な魂のメッセージだった。

    朝、痛みは微かだ。
    しかし、父親としての心の痛みは生涯消えることはないかもしれない。

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