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  • from: クマドンさん

    2016年09月14日 06時01分10秒

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    「隠遁生活」ritreatの勧め

    本日、N大の外来の日だ。
    またあの病院の待合室で本を読んで呼ばれることを待っている。
    あそこに行くと、長期の入院生活が思い出される。
    まさに、「隠遁生活」retreatだった。
    そこで、私は自分向き合っていたのかもしれない。
    この娑婆では、そんな暇な時間かは与えられないけれど、
    その流れから一歩退き、岸辺に上がり、行く川の流れをじっと見つめていた。
    そんな気がする「時間」だった。

    ここで出会ったのが、「ラジオ深夜便」だった。
    このラジオ番組のことは知っていた。
    五木寛之さんが何かで書いていたと想う。
    ただし、これはご老人たちの番組だとばかり思っていた。

    しかし、夜中に目覚め、眠れなくなってしまうと、
    朝までの時間がとてつもなく長く長く感じられるものだった。
    眠れないと、眠らねばと焦ってしまう。
    そうすると、眠れないことの孤独をしみじみと感じてしまうだった。

    その時、言葉が、語りが、物語が、そんな孤独な心を慰めてくれた。
    独りぼっちで聴いている私のために、その言葉は語られるように、
    私と同じひとりぼっちでその言葉を聴いている何万人ものリスナーと共に、
    私は、薄明るいカーテンに閉ざされたベッドの中で、
    私は、イアホーンを通して、生きるの人の言葉を聴いた。

    言葉が染みた。
    言葉に何度も涙した。
    言葉が私に生きる意味と力とを与えてくれた。
    独りではない。
    こうして、私の前を人として耐えて忍んで逞しく生きている人がいる。
    そのことが、痛みの中で、孤独に、回復を待つ身には、
    とてもとてもありがたいことだった。

    身体は、身体で蘇生する力を自ずから与えられていた。
    だから、この縫合した傷は日々痛みながらも、繋がっていくのだし、
    穴の中の肉芽はマクロの単位で日々、刻々と再生している。
    まさに、生き物としての自分を感ずるばかりだ。

    しかし、その蘇生する力は、身体に対してだけ働く力ではないのではないかと、
    神谷さんの「生きがいについて」を読みながら感じさせられた。
    その大いなる自然の治癒力は、
    この精神にもきっと働いているのだということだった。
    人は、精神・魂として生存している存在ならば、
    その精神・魂が病んだならば、
    きっとそれを再生し、蘇生する働きは、
    自然のいのちには備えられているということだ。

    今朝も、原爆の痛みと記憶を通して、平和を訴えている人の話を聴いた。
    「そうか。そうだよなぁ」と、やはり涙が自然に流れての感動だった。
    言葉とは、どうしてこう人の魂を動かす力があるのだろうか。
    その言葉は、私の内にあり、
    それはきっと生まれる前からあり続けた言葉だろう。
    その失っていた言葉を、自らに発見した時、
    魂が喜びで動き、涙を流す。
    それは、やはり精神・魂の再生と蘇生の瞬間ではないだろうか。

    生きるとは、その精神・魂に在りながら、
    気付かず、見えない、その言葉との出会いではないだろうか。
    今は、何だかそんな気がする。

    だから、心が弱っていても大丈夫なんだ。
    きっと、「時間」が解決してくれるからだった。
    「則天去私」
    余計な自分を去って、「隠遁生活」のようにして、
    自らを天に委ねる気持ちでいると、
    きっとその謎の力が内から湧きだし、働き始めるはずである。

    そう想うと、気が楽になる。
    そして、素直に人の言葉に感動できる私になっていく。

    さて、Hさんは手術の後どうしているだろうか。
    診察の後、病室を訪ねてみようと思っている。

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