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  • from: クマドンさん

    2016年11月12日 10時46分25秒

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    「結」を創る

    さてさて、昨夜はとても楽しい飲み会に参加できた。
    隣の町内でやっている「井戸端の会」という有志の集まりだった。
    遠くの親戚より、近くの隣人と飲み仲間。
    まさに、リタイアした人や、まだまだ現役で頑張っているシルバー世代の人たちが、
    おらが町内をなんとかすっかとばかりに、集まっている会だった。

    同じ町内。
    それも隣近所でありながら、挨拶だけの関係は多いことと思う。
    せっかくご近所に住んでいるのだから、
    もっとお互いに知り合い、声を掛け合い、助け合うことができないか。
    特に、我が町のようにお年寄りが大半の町内は、
    そうした相互扶助、助け合いの心がとてもとても大事なことだ。

    しかし、このご時世だ。
    個人情報がどうのこうの。
    私は私。あなたはあなた。お互いに干渉されずに自由に生きましよう。
    とばかりに、お互いの垣根を超えて踏み込むことは、
    なかなかどうして大した勇気もいるものだった。

    町に住む人たちは、町に住んでいる者同士の暗黙の了解のように、
    プライバシーを大切にして、固く固く門戸を閉ざす家が多い。
    お知り合いにと声をかけたいが、
    余計なことです。ほっといてください。
    と、ばかりに迷惑がられるのではないかと、諦めている。

    その内に、あの家の人が亡くなったようだよとか、
    あそこのお年寄りが施設に入ったよ等と、
    そんな寂しい話も聴こえてくる。

    しかし、よくよく考えたら、それはいつかなるだろう私の姿だ。
    こうして三回の手術を一年間でしてみると、
    人間とはいかに明日をも知れない不確かな存在であるかよくよく分かった。
    いつ私が脳梗塞で半身不随となり、難病にかかり寝たきりになり、
    事故か何かで車椅子の生活になるかも分からない。
    そんな不安を抱えているお年寄りは、
    こうした町内にはたくさん住んでいると私は想う。

    だから、そうして孤立して、寂しく引きこもって暮らしているお年寄りたちと、
    もっともっと同じ町内に住む住人として、
    若い人や子どもたちが繋がって、心の支えとなることは、
    今こそ、とてもとても大切なことだとも私は想っている。

    動ける間は、まだまだ働ける間は、ご近所のためにほんの少し汗を流す。
    挨拶をする。声をかける。安否を尋ねる。
    それは、余計なおせっかいになるのだろうか。

    里山や古くからの農村集落には、
    ずっどずっと昔昔から、
    そうした人と人との繋がりとしての「結」が残されている。
    それを閉鎖的で、封建的なしがらみと考える人もいるだろうが、
    この「結」の存在は、雪深い山里で暮らすお年寄りには、
    何よりもの安心・安全だった。

    困っていたら、助けに来てくれる。
    祝い事があったら、隣近所が集まって、みんなで祝い、酒を飲む。
    そこには、昔からの踊りがあったり、歌がある。
    雪下ろしをしたよ。藁ぶきの屋根をふき替えたよ。みんなで稲刈りしたよ。
    そんな協働の普請をしたら、やっぱりそこはごっつぉと酒の大宴会だ。

    その「結」のある山里の暮らしには、
    やっぱり人と人との安心・安全があったと改めて思う。
    実は、故郷とは、この人と人との繋がりの思い出ではないだろうか。

    しかし、町にはそれがない。
    残念ながら、その「結」そのものの存在がここには無かったのだ。
    繋がることは迷惑だ。
    孤立して自由に暮らす。
    それはそれで確かに町暮らしの良さであるだろう。
    でも、何故か寂しい。何故かそれでいいのかなぁと、ふと想うこともある。

    そしたら、この「井戸端の会」と出会えた。
    大人たちの「結」がここにあった。
    「結」がなかったら、創ればいいんだ。
    その発想と、実行力とが、やっぱりすごいなぁと感動だった。

    町暮らしには、本当はこの「結」が必要だったのではないだろうか。
    そんなものと思いつつも、やっぱりあったらいいなぁと、
    そんな想いのお年寄りも多いのではないだろうか。
    「結」を創る。
    この試みは、とても意味のある試みだと私は感じた。

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