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  • from: クマドンさん

    2017年02月10日 06時10分08秒

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    グレーゾーンの人との出会いを

    さてさて、60代~70代の人たちとのお付き合いが多くなった。
    男性合唱団は、平均年齢60代半ばだろうか。
    17名のメンバーは、そんな年齢を生きている。
    松浜の賢治の会もその位の年代だった。
    こちらは女性ばかりだが、宮沢賢治を語るこの年代の女性は素敵なものだ。
    町内会でもそうだった。
    我が町内は後期高齢者の比率が、全世帯の3割を超えているだろう。
    あちらこちらでお年寄り夫婦や、独り暮らしのご家庭が多い。
    そして、日々、こうしている間にもどんどんとお互いに年をとっている。

    若い人たちは忘れているが、みんな生きていたら年をとる。
    年をとるということは、身体や頭が何かしら衰えて行くということだ。
    老化というものは、実に平等・公平に私たちに訪れる。
    この人たちの中に居ると、59歳の私なんぞは、
    だから、「若くていいねぇ」と、言われるまだまだ若造だった。
    酸いも辛いも経験している人たちばかりだ。
    さまざまな人生の困難と試練とに出会い、
    そこを通過して来た人たちでもある。

    だから、その人たちには、そのひとそれぞれに経験で学んだ、
    生きてはたらく知恵と生き方をもっている。
    おでんの大根がしっとりと煮詰まり、深い深い味わいになったようなもの。
    確かにそれはトランプのようなお年寄りも中には居るが、
    それもまた愛嬌なのだと、今は想っている。

    何を言いたいかと言うと、この人たちと出会えてよかった、ただそのことだ。
    「0か、1か」という人が居る。
    「あるか、ないか」
    「白か、黒か」
    「いいか、悪いか」
    そういう人には、選択肢はいつも二つのどっちかだった。
    その0と1の間には、無限の宇宙が存在していることが、
    その人たちには絶対に理解できないことらしい。

    無いもわかる。
    1もわかる。
    でも、その間のグレーゾーンは、数えられず、目には見えず、混沌としているので、
    わからないと思い込んでいるだけなんだと、私は想っている。

    誰も知り合いがいない。
    家族や兄弟はいる。
    その中間であるグレーゾーンの人たちとの出会いが、
    実は、とてもその人の人生を豊かで、
    意味あるものに変えてくれると、ある本で読んだ。

    つまりだ、自分が住んている地域社会で、
    知り合いが全くいなくて、孤立無援な存在として生きることは0の生き方だ。
    家族が居る。兄弟がいる。同じ家にそうやって暮らし居てる人たちが居る。
    その人たちを1だとする。
    しかし、地域社会においては、
    そのグレーゾーンで生きている人たちがたくさん居るということなんだ。

    だから、別にそんなに仲良しにならなくてもいい。
    いつも一緒に居ることもない。
    時々町内で会ったら、お互いに挨拶を交わす程度。
    名前を知らなくても、「ああ、いつも会う人だなぁ」と、
    お互いに認められればいい。
    時には、町内会の行事で顔を合わせ、隣に座って飲むだけでいい。
    それから
    もっと深いお付き合いをなんぞと想わなくてもいい。

    それは、自分の趣味のサークルでも同じだった。
    歌が好きだから、一緒に歌っている。
    それでけでも十分なんだ。
    お互いの生活について、家族について、過去の職場についても、知らなくていい。
    どこに住んでいることすら知らなくても、同行の志として言葉を交わせる。
    笑顔で語れる。

    一昨日の新年会もそうだった。
    祭りで知り合いの人たちと、久しぶりの再会であった。
    「また、祭りが来るね」と、笑顔で語る。
    祭りとかかわり20年近くたっても、
    本当に年2回の祭りだけで、会う人たちが多い。
    それでも、こうして顔を合わすと、何だか懐かしく、何でも話せる。
    だからと言って、1の人になろうとは想わない。
    それは、それ。

    そのグレーゾーンの人たちを、どんどん増やすこと。
    地域社会で生きる幸せとは、これではないかと最近は想うようになった。

    もう一つの気付きは、彼や彼女が私の10年後、20年後であることだった。
    私は、その人たちと話すことで、その人たちの姿をみることで、
    私の10年後や20年後はどうなっているか、予想がつくような気がする。
    たった10年しかないのだ。
    いや、この腫瘍のこともある。
    この年になったら、突然死のリスクもあるから、
    まさに明日をもしれないのが、本当は人生なんだ。

    さてさて、ここまで書いてきて、やっと何を言いたかったかがわかってきた。
    とにかく、老いても、生きていてよかったなぁと、
    言える生き方をしたいということ。
    そのためには、いかにグレーゾーンの人たちと繋がって行くかということ。
    そして、まだ繋がっていない孤立無援の人たちを、
    地域社会の中に居場所をつくり、繋げていくこと。

    このことを、私は諸先輩たちの生き方から教えられた気がしている。
    私は、これからもグレーゾーンの人との出会いを増やすために、
    あちらこちらに出没するつもりである。

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