新規登録がまだの方

下の[新規登録]ボタンを押してコミュニティに登録してください。

登録がお済みの方はこちら

コミュ二ティポイントのご案内

詳しく見る

親父たちよ

親父たちよ>掲示板

公開 メンバー数:63人

チャットに入る

サークル内の発言を検索する

サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。

閉じる

  • from: クマドンさん

    2018/03/17 07:03:59

    icon

    次男の卒業式の朝が来た

    さてさて、本日、次男の大学の卒業式だ。
    この日が、来たな。
    頼むから4年で卒業してください。
    そんな親父の心配に反して、
    なかなかの優秀な成績で驚いた。
    「へー、すっかり親父を越えているな」だ。
    私の大学の成績は悲惨なものだった。
    よく卒業させてくれたものと、今でも感謝に絶えない。

    彼が高校受験の時は、我が家は戦場だった。
    毎晩のようにして彼に、私と妻とが勉学を教えた。
    家庭教師と共同戦線を組み、家族一丸、火の玉だった。
    今となっては懐かしい思い出だ。
    あれがあってよかったなと、
    何だかそんな感慨にふけっている。

    そう言えば、7年前の高校の合格発表の日が、
    あの3.11の東日本大災害の日だった。
    彼は、電車が止まり、ずっとずっと友達と歩いて帰って来た。
    彼の合格発表のおかげで、
    私は年休をとり、父と母と叔母二人と彼の帰りを我が家で待っていた。
    その時、突然のあの大地震だった。
    それも何だか懐かしい。

    彼の青春は、サッカーに燃え尽きた。
    その試合を追っかけするのも、楽しみの一つだったな。
    弱くも在り、相手によっては強くも在り、
    まさにJ2のアルビのようなチームだった。
    彼はその中でFWとして力を発揮した。
    闘争心をもって、闘っていたその姿は、輝いていた。素敵だった。

    三年生の体育祭では応援団長となり、
    金髪の応援団長として、絶対優勝を誓い、
    彼の最後のリレーの走りで、チームの優勝を見事に決めた。
    そして、全校の前での・・・・。
    本当に、こいつは、とても、とても、凄いやつだと、深く深く感じたものだ。

    私への反発心も半端でなかった。
    声をかけても返事もしない。
    「あれ、やっといて」と言っても、絶対にやらない。
    「部屋、きれいにな」と言っても、掃除はしない。
    彼の脱ぎっぱなしのトレーナーやズボンを、
    私はたたんで箪笥にしまった。

    そしたら、最近、態度が違う。
    名前を呼ぶと返事をする。
    「あれやっといて」と言うと、いつの間にかやっておいてくれる。
    「あーーん」と言いながらも、応答する。
    何よりも、こんな親父の言うことをきいてくれるようにもなった。

    先日、私は大事なものが入ったままのリュックを家に忘れた。
    職場に着いて驚いた。
    ガレージの入り口に置いたままだ。
    さてさて、これでは帰りに車に乗るわけにもいかず、
    彼にSOSを送った。
    「いいよ。お昼から行くから」と、3時半に彼が来てくれた。

    「いいやつだなぁ」と、我が息子ながら惚れ惚れとした。
    その日は、妻の忘れ物をダイハツに取りに行った日でもあった。
    二人のために働いた彼には、
    「焼き肉を奢るぞ」と、約束をした。
    そんな彼は、4月から社会人だ。
    そして、6月には東京に行ってしまう。

    つまり、家族4人の生活も、あと2カ月余りなんだな。

    これも生きていればこその喜びであり、哀しみだった。
    長男と次男とは、これからの人生だ。
    私は、よく考えたら、終いまでの人生だ。
    確かに、彼等と私には、同じように限りはあるが、
    相場では、やっぱり私がその終いが近いに決まっている。

    ここからを、余生と想っている。
    死者として生きていると感じている。
    だから、何もこだわらないようにしたいと願っている。
    ただし、感情の人だから、いらいらともんもんとすることもある。
    しかし、あっちから、こっちを見る人で居たい。
    まるで、あの父と母のようにして、家族を見守りたい。
    次男の卒業と就職によって、
    もうそれをしてもいい歳となった。

    実に、親孝行な二人の息子だ。

    「卒業おめでとう。よくよく頑張りました。尊敬しています」だな。

    いろいろあった。
    きっとこれからも、もっともっといろいろとある。
    でも、そんな時こそ、私の出番だ。
    その時にも、こうして生きていたいものだと願っている。

    • サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 0
    • サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 0

    icon拍手者リスト

コメント: 全0件