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from: クマドンさん
2018/11/02 05:28:54
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来るものの意味とは
寒い朝だ。
こんなに寒いと感じたのは、これが秋になって始めてかな。
山は雪になっているかもしれない。
知らず知らずのうちに季節は変わる。
そして、冬はもうすぐそこまで来ている。
9月から私の生活は激変だった。
最初は固くお断りした仕事だった。
やっと退職した。
少しはのんびりと自分の趣味を楽しみたい。
また、これからのことをのんびりと考えたい。
庭で花や野菜を育て、地域の仕事を少しずつやり遂げたい。
そのためには、フルタイムは、無理だと想っていた。
週に4日。
それも、フルタイムではなく、5~6時間で。
確かに、お金にはならないかも知れないが、
あくせくと仕事に追いまくられ、疲弊するのは嫌だった。
生活には確かにお金は必要だが、
普通の生活をしているならば、
そんなに経済的な負担はかからないとも考えていた。
貯金はそれなりにあるようだ。
それを少しずつ食いつないでも、
確かに目減りはするが、暫くは続く額だと想っている。
二人の子どもは、大学を卒業して自立した。
とにかく、5~6年間の大学での彼等の学費が半端ない。
毎年の半期の出費がとにかく響いた。
しかし、今は、それが無い。
それでは、大きな出費とはどんなものがあるか。
家電製品も、背広や服も、海外旅行も縁がない。
と言うよりか、そのこと自体に私は興味がないから助かっている。
あれが欲しい。これも買いたい。
そうした購買欲求には乏しい私だ。
そのことが、我ながらありがたいこと。
カードで購入するものは、酒とつまみと、コンサートのチケット代金かな。
生活費は働くようになってからは、妻に渡している。
働いている間は、それが私の責任だ。
しかし、4月~9月までは、妻の扶養で生きて来た。
私の場合は、「扶養」ではなく「不要」家族であるかもしれないが、
それでも、家事には孤軍奮闘努力した。
おかげで、キッチン・リビング・座敷と、
いつもいつもすかーーーーっと暮らせた。
私は、家事をすることを嫌とは想わない。
それは、ある意味、家庭で過ごす私の楽しみでもあった。
「今日は、どこを片付けようか」
「午後からは、どこの掃除をしようか」と、
毎日、せっせと働いた。
妻の長期入院の間は、家事全般を一切引き受け、
一緒に暮らす長男の食事・弁当・洗濯と、それをせっせとこなした。
それは、私が置かれた境遇から発生する自然な仕事だ。
私は、その余暇にサークルに参加した。
ヨガが2つ。書道が1つ。スイミングが1つ。
そして、国際情報大学の講座を2つ受講した。
昼は、あき乃にも週一で通った。
本を読んだ。旅をした。庭に野菜と花をいっぱい育てた。
それなりに、とてもとても充実した無職無収のたそがれ呑兵衛だった。
おかげで、SINさんのお店との運縁ができ、コンサートを3回行えた。
だから、それは、それでよかったのだと、私は想っている。
だから、フルタイムの仕事は、絶対に引き受けないつもりだった。
8月にその話があった時、きっぱりとお断りをした。
そしたら、元同僚から電話があった。
「本当に困っているので、クマさんにどうしても来て欲しい」とのこと。
彼女には少なからぬ恩があったので、
「12月までの3カ月間ならば」という条件付きで、仕事を引き受けた。
ところが、いざ決まってみたら、労働条件は最悪だった。
私は今、休んだり時間休をとったりすると、大した額を給料から引かれる。
病気になっても、用事があっても、休むことができない状況。
こんなにブラックな会社はあるのかと、驚いている。
だから、そのために、「話が違う」と、
一カ月で辞めると上司には言った。
しかし、しかし・・・。
呼ばれるには、やっぱり呼ばれるだけの「意味」がある。
そう言った翌日、「やっぱり続けさせてください」と、上司に言った。
今は、それはそれは身体は疲れているが、
楽しく、充実した毎日を過ごしている。
向こうから来るものだ。
本当に向こうから来たものだけが本物だ。
その来たものの「意味」をどう感じ、受け入れるか。
それが、「善く生きようとする人」のきっと課題なんだなと、
この無色の頃と、仕事人の頃を比較して、
私は、どちらにも「意味」があったことを、今は感じている。
来るものは、拒んではいけないのだ。
来るものには、来るものなりの「意味」がきっとあるからだ。-
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