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  • from: クマドンさん

    2019年05月27日 05時20分00秒

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    自然の中で「独り」とは

    土日に、妻と長男と、五頭山麓のキャンプ場でキャンプだった。
    子どもたちがまだ小学生の頃、使っていたテントが再び活躍だった。
    長男が、キャンプにはまり、道具をそろえている。
    焚火台を新調したので、それを使うためのキャンプでもあった。

    森の中、いつもいつも渓流の轟きが聴こえる。
    新緑がまぶしく輝く。
    鳥の声が森に来たことを感じさせる。
    自然のまっだだ中は、やっぱり落ち着く、ほっとする。
    それは、他人がいないから、仕事に行かなくてもいいから、のんびりできるからだ。

    そこでは、私は、独りで居られる。
    その独りの充実感を、キャンプでは深く深く味わえる。
    焚火をする。
    ちょろちょろと生まれた幼子を、少しずつ育てていく。
    薪の角度や重なり方を変え、風を吹き入れて、火を起こす。
    火は、まさに生き物だった。
    その火を司り、その火に命を与える。
    炎と向き合っていると、縄文の人たちの心が分かる気がした。

    私は、薪をせっせと造った。
    このキャンプ場のいいところは、伐採した枝から、薪を造るところだ。
    小枝を折り、太い枝はのこぎりで引く、長さを揃えて、それをバッグに入れる。
    汗をかきかき薪を造る。
    長男は、せっせと火を焚き、鍋をかけてビーフシチューを煮る。
    妻は、食材を切り、味付けをする。
    三人三様の分業だった。

    「自然の中では、協力しないと生きて行けないんだね」は、妻の名言だった。
    ご飯を食べる。たったこれだけでも、三人三様の労働だ。
    縄文にしろ、弥生にしろ、
    昔の人たちは、ご飯を食べるために、これだけの労働・働きだった。
    独りでは、全部はできない。
    食料を採って来る人。薪を割る人。火を焚く人。鍋の番をする人。
    「食べる」ということだけで、どれだけの人たちの労働があり、
    どれたけの人たちの力が必要であったことか。

    本当に、人は、自然の中では「協力」しないと生きて行けない存在なんだ。
    樹木は自立し、鳥たちは枝から枝へと飛び移り、猿も猪もこの森で生きている。
    しかし、私たちは、多くの道具を持ち込み、その道具で加工し、その道具を使って、
    「夕食」を造る。
    自然の中で、最もか弱く、道具が無ければ何もできないたないのが、私たち人間だ。
    だから、生きるためには、「平和」が必要なんだ。
    自然の中での生活は、私たちにその原点を思い出させる。

    ソロのキャンパーが多いことも、時代を感じさせられた。
    その自然の中で、ぽつんと独りで暮らす。
    それほど人は、人の中で疲れている。
    私もそうだ。
    だから、「我がままに」「独り」を貫く。

    人には合わせない。人の言うことを気にしない。どう想われようともどうでもいい。
    人は本当に人のことをほっておかない。
    人のことをとやかく言う。批判する。差別する。
    それなのに、自分のことは言わない。見ない。反省しない。
    そうした人の中で生きることに疲れ。嫌になった。どうでもよくなった。

    早朝、5時から渓流を前にして、1時間のヨガをした。
    自然の中でのヨガがふさわしく感じた。納得だった。そのままだった。
    一つ一つの動きと呼吸とは、樹木そのもの。鳥そのもの。渓流の音そのもの。
    そのものとの同化だった。

    ここで、ヨガをすることで、みんなが同じものから生まれていること。
    姿形は違っていても、みんな「一つ」の「顕れ」なんだと実感すること。
    そんな不思議だなぁが、ここでは当たり前にあること。
    自然の中では、たった独りなのに、独りであることを感じられない。
    みんなの中で生かされている実感だった。

    道元さんが、永平寺を建立した。
    絶対の修業のための道場だった。
    人を離れ、権力者から遠ざかった。
    森閑とした森の中、山の中。

    さてさて、本日も始まった。
    またまた、人の中で生きねばならない。
    その時も、そんな時も、「独り」で在り続ける生き方を貫こう。
    そんな自覚を、このキャンプで一層深めることができたようだ。

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